
女性にとって、理想のお尻の形は「丸いこと」だと聞きます。
つまり、だらしなく垂れ下がっているような形はNGなわけですね。
なので、女性向けにヒップアップ効果があるような、
姿勢矯正・補正下着などもいろいろ販売されていますし、
エクササイズの方法もインターネットで紹介されています。
ですが、多くの場合、そのヒップアップのやり方は間違っています!!
以下で間違っている点と正しい方法を書きます。
間違ったヒップアップは骨盤を前傾させてるだけ
ヒップアップとは文字通り、「お尻を上げる」ことで「丸い」形にします。
お尻とは、解剖学的には、
骨盤とその上に乗っている筋肉(大殿筋など)から構成されています。
お尻が丸いとか垂れ下がっているというのは、
本来は大殿筋の形を指しているわけです。
なので、「お尻を上げる」ということは、
「大殿筋を上げる」ことを意味しています。
ですが、多くのヒップアップのやり方が間違っているのは
大殿筋を無視して「骨盤の後ろ側を持ち上げようとばかりしている」という事なのです。
骨盤の後ろ側を持ち上げるということは、
骨盤を前傾した反り腰になるということでもあります。
反り腰は腰に過大な負担がかかるので腰痛の原因になりますし、
ぽっこりお腹の原因にもなるので大変良くありません。
もともと筋肉は使われないとやせて弱くなりますので、
大殿筋も意識して鍛えないと筋力が低下して垂れ下がってきます。
すると、垂れ下がってきたお尻を上げようとしてますます反り腰になったり、
反り腰になるような補正下着を使うという、悪循環に陥っていくのです・・・
ヒップアップは大殿筋の働きで行うこと
正しいヒップアップの方法とは、
大殿筋を鍛えることと同時に、
骨盤をまっすぐ立てて正しい姿勢をとることと言えます。
筋肉は使わなければやせていくので、適度な運動が必要です。
そもそも大殿筋が弱ってお尻の筋肉がやせてしまうと、
まっすぐ身体を立てていることもできなくなります。
また、骨盤は若い世代では前傾する人が多いのですが、
多くの場合長時間のデスクワークや勉強が原因です。
座っている時は股関節が90度前に曲がっていますよね。
その姿勢で長時間いると、太ももの前の筋肉が縮んだまま
固くなってしまうのです(短縮と言います)。
そうすると立ち上がった時に短縮した太ももの前の筋肉が
骨盤の前側を下にひっぱることになり前傾させているのです。
骨盤の前傾が長期間続くと股関節の動きも固くなるので、
そこを通る血液やリンパの循環も悪くなりますし、
先ほどの腰痛・ぽっこりお腹の原因にもなります。
また、股関節が固いと足腰の働きも弱るので
老化の第一歩とも言えます。
つまり、正しいヒップアップを行う事は、
見た目が良くなる美容的な意味に加え、
腰痛や老化の予防効果もあるのです。
ヒップアップの正しい方法
太ももの前の筋肉をストレッチして骨盤を立てる
① 立ったまま左ひざを曲げます
② 曲げた左脚の甲を左手でつかみます
③ 両膝が開かないようにして太ももの前を伸ばすようにします
④ 「伸びて気持ちが良い」と感じる所で10秒キープ
⑤ 右脚も同様にします
10秒という短い時間でも、
毎日繰り返していると
筋肉は柔らかくなってきます。
そうしたらお尻の穴を真下にむけるようにして、
骨盤をまっすぐ立てるように意識しましょう。
大殿筋を鍛えてヒップアップする
① 床に仰向けに寝て両膝を立てます
② お尻を持ち上げて体を真っ直ぐにします
③ お尻の筋肉に力が入っていることを感じながら10秒キープ
大殿筋の鍛え方は他にもいろいろありますが、
寝た状態でできるので比較的やりやすいかと思います。
注意点は、お尻以外の所に力があまり力を入れず、
お尻の筋肉に力が入っているようにすることです。
上手くできない時は、
このポーズをとる時にお尻を手のひらでさわりながらやると、
大殿筋を意識しやすいと思います。
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よいのではないでしょうか?
まとめ
きゅっと上がった丸いヒップは、実は女性だけでなく、男性も理想とする人は多いです。
男性に聞いた!理想の女性の「おしり」って、どんなの?
なので、女性がヒップアップをすることは、
誰にとっても魅力的なことといえます。
ただし、そのヒップアップは骨盤を前傾させるだけのような、
見せかけだけのものであってはいけません。
大殿筋の筋力が低下すれば自然とお尻が垂れてきますし、
反り腰なので腰痛の原因ともなります。
ぜひ、骨盤を立て、大殿筋を使った正しいヒップアップの方法を覚えてやってみてください。