皆さんはスポーツは好きですか?
人によって野球やサッカーのような球技が好きだったり、ボクシングやプロレスのような格闘技が好きだったり、好みによってさまざまだと思います。
近年は女性も男性と同じようにスポーツ観戦・応援をしていますが、若い女性の中にはただ見ているだけではなく、例えばキックボクシングを自分でやる人も増えてきました。
またフィットネスクラブでもボクササイズなどがあり、消費カロリーを稼げることもあり、減量として使われることも多くなりました。
ただ、実際ボクシングにおいて、ケガをしたり痛めてしまったりするケースが多いものです。
そういったケガの中には打撲のような偶然的なものもある一方で、負担が蓄積して起こるものや、必然的なものもあることをご存知でしょうか?
まずはそこから詳しくご紹介していきます。
ボクシングで痛める2パターン
打撃を受けたり、避けたりして起きる偶発的なケガ
ボクシングでのケガいうと、パンチを受けて打撲、場合によっては骨折するというものを想像すると思います。
殴った方も拳の骨が折れることもあります(ボクサー骨折)。
またパンチを避けた時に無理な動きを取ることで、筋肉が伸ばされたり、足首や膝・手首などをひねったりして捻挫をすることもあります。
負担の蓄積による必然的な障害
その他慢性的に首や肩、膝、腰が痛いという方もいらっしゃるでしょう。
特にスポーツでの痛み(スポーツ障害)は、競技ごとの特殊的な姿勢によるものが多いと思っています。
筋肉だけが痛むこともあれば、靭帯・腱などの関節周辺の組織、椎間板などを痛めてしまうこともあります。
時として選手生命を断たれることもあるわけです。
なぜボクシングで腰痛になりやすいのか?
ボクシングでいろいろな部分を痛めることは想像つくと思います。
そこで今回は腰痛にターゲットを絞り、なぜボクシングで腰痛が起きるのか、お伝えしていきます。
ボクシングは前かがみで行なう
ボクシングを始め、スポーツにおいては前かがみ姿勢を取るケースが多いものです。
特につま先に体重をかけて、すぐ相手のパンチに反応できるようにするように教えられます。
しかし姿勢の観点でいえば、つま先に体重がかかると身体は全体的に前のめりになり、前傾姿勢を取ることになります。
この時点で腰への負担が通常の姿勢よりも増すと思っていてください。
ボクシングは反り腰になりやすい
先ほどボクシングは前かがみになる、というお話をしました。
前傾姿勢を取ると骨盤が前傾します。
骨盤が前傾した状態で背中だけ起こそうとすると、反り腰になりやすいのです。
反り腰の方は腰に負担がかかります。
筋肉も固くなっているでしょう。
その状態で腰を入れた強いパンチを打ち続けていると、腰への負担がどんどん蓄積していきます。
よってボクシングで腰痛の方は、反り腰である可能性が高いのです。
同時に猫背になる
私たち姿勢の専門家がボクシングの試合を見て感じることがあります。
それは多くの選手が猫背になっていることです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、猫背は腰痛、肩こり、首の痛み、股関節の痛みなどの原因となります。
特にこの姿勢をずっと続けていると、身体に姿勢が染み付きます。
競技生活を終えた後もボクサーに猫背が多いのは、そういうことが原因なのです。
ただボクシングという競技自体、猫背でいた方がパンチをもらいづらくなるわけです。
だからこそこの姿勢は勝つためには必要なのです。
とはいえ身体への負担をかけ続けているので、ケアが必要なのはいうまでもありません。
ボクシングでの腰痛、どうやって防げばいいのか?
では、ボクシングでの腰痛はどうやって防げばいいのでしょうか?
ここからは専門家目線で解説していきます。
反り腰を解消する
ボクシングでの腰痛において、反り腰が原因であることは、前述からご理解いただいていると思います。
その反り腰は防ぎようがないのでは?と考えられる方もいらっしゃるでしょう。
しかしボクシング中の反り腰は解消できます。
しかも無意識においてです。ポイントは2つです。
太ももの前面をあらかじめ伸ばしておく
骨盤を前傾させている太もも前面の筋肉を伸ばすことで、自然な姿勢が作られます。
骨盤と一緒に背骨まで前傾させる
反り腰になるのは、骨盤が前傾しそれに逆らう形で上体を起こそうとするからです。
よって骨盤の前傾と同じように背骨のラインも整え、背骨ごと前傾させる形で前かがみにするのです。
本来これがボクシングをしていく上での理想の姿勢だと考えます。
補正下着を着用するのもおすすめ
反り腰を改善するために、インナーにこだわるのもおすすめです。
例えば、男性用骨盤パンツ「整体パンツZERO」や、女性用骨盤ショーツ「整体ショーツNEO+」のような、補正下着を着用することで、腰の反りをやわらげることができます。
この整体パンツ・整体ショーツは、整体の先生が開発した補正下着です。
着用することで「骨盤を立てる」ように設計されています。
これを着用することで、姿勢を正し、筋肉も本来の動きを取り戻しやすくなります。
特に運動中は、筋肉や姿勢を意識しつづけることは困難です。
そんな時は、こういったグッズのサポート力に頼ってみましょう。
特に下腹部を意識する
反り腰を改善すると同時に意識してほしいことがあります。
それは「下腹部に力を入れる」ことです。
まずは少しやってみていただきたいことがあります。
腰に手を当てた状態で下腹部にグッと力を入れてみてください。
そうすると腰の反りが解消されるのがわかると思います。
これは体幹のインナーマッスルと言われる腹横筋を使い、姿勢を正そうとするからです。
もちろん練習中、試合中ずっと意識し続けることは難しいでしょう。
ですので時々でいいので意識して力を入れる練習をしておくだけでも変化が見られます。
常に背骨の柔軟性を高める
同時に日常生活においてやってほしいことがあります。
それは背骨の柔軟性を高めることです。
背骨(脊柱)は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨・尾骨によって構成されています。
この1つ1つが関節となって背骨の動きを作っているのです。
つまりこの背骨に遊びがないと周りの筋肉に負担がかかり、腰痛や背中の痛み、首の痛みなどを引き起こすのです。
よって背骨の動きを常につけておく必要があります。
以下のように背骨の傾きやゆがみ・ねじれなどがあると、その周りの筋肉が固くなり、痛みを引き起こす可能性があるのです。
よって予防のために、背骨の柔軟性を高めておく必要があるのです。
背骨の柔軟性を高めるために、健康グッズを使用するのもひとつの手です。
例えば、「背すじのびのび枕」は仰向けに横になったときに腰の下に入れることで、背骨の動きを取り戻す効果があります。
これを1日に1度続けると、次第に背骨の柔軟性がアップします。
自力で柔軟性を上げるのが難しそうなときは、このようなグッズを活用してみましょう。
ボクシングで腰痛の改善方法
前章でボクシングでの腰痛を防ぐために、反り腰を解消すること、下腹部を意識すること、そして背骨の柔軟性を高めることをお伝えしました。
では具体的にどのようなことを行なったらいいのでしょうか?
以下にストレッチを3つ挙げておきます。
太ももの前を伸ばすストレッチ
1.壁などに手をついて、左膝を曲げます。
2.左手で左足の甲をつかみ、太ももの前を伸ばしたら10秒キープ
3.両膝が離れないよう気を付けて、右足も同様にします。
腸腰筋を伸ばすストレッチ
1.足を肩幅に開いたら、左足を一歩前に開いて立ちます。
2.左足の膝を曲げ体重を前にかけながら、右股関節の前を伸ばして10秒キープ
3.反対側も同様に行ってください。
背筋を伸ばすストレッチ
背骨の動きを作るのに、背中全体を伸ばすことは大切です。
1.足を肩幅に開き、息をゆっくり吸いながら両手をあげてバンザイします。
2.手の動きに合わせて顔も上げていき、胸も突き上げるようにします。
3.いっぱいまで手が上がったら、顔も斜め上をみたまま10秒キープ、息をゆっくり吐きます。
4.10秒経って息も吐き切ったら、「ストン」と脱力して横から手を下します。
5.手を下ろしても体と頭の位置はそのまま維持してください。
最後に自分の姿勢や動きを鏡でチェック
ご自身のファイティングポーズを鏡でチェックすることもお勧めします。
おそらく鏡に向かってシャドーボクシングを行なうことはあると思いますが、その時に、骨盤の位置、背中の曲がり具合などもチェックしてください。
姿勢を直すに当たって、感覚的なものもありますが、最終的には視覚で調整をするのです。
ストレッチも鏡でのチェックも毎日継続していると習慣化されてきて、だんだんと自然にできるようになってきます。
まとめ
現在さまざまなスポーツがあり、その競技に向いた姿勢があります。
その中で腰痛、肩の痛み、膝の痛みなどのスポーツ障害になることもあるでしょう。
その中で今回はボクシングでの腰痛について触れました。
ボクシングは前かがみ姿勢になるため反り腰による腰痛になりやすく、それを解消するのに太ももの前側を伸ばすこと、下腹部を意識すること、そして背骨の柔軟性を高めることをあげさせていただきました。
若い時は体力もスピードもあるために、無理な姿勢で練習や試合に打ち込みがちです。しかし体への負担は徐々に蓄積していくものです。
若い時は良くても、将来腰を傷めるリスクがあるので、一度ご自身で姿勢を確認するか、トレーナーの方や整骨院・整体院などの姿勢の専門家にご相談ください。
反り腰を自分一人で解消するには、こちらのアイテムもオススメです。