
O脚についてインターネットのサイトをあちこち見ていると、 「日本女性O脚に悩む人は、全体の80~90%」 という記事もあれば、 「私の周りでは30%です。」 という記事もありました。
キチンとした全国レベルでの調査データがない、 もしくはあっても公表されてないからだと思います。 ですがそういった統計上の数字をいちいち見なくても 私たちの友人・家族のような身の回りの人の中に O脚に悩んでいる人は少なからずいますよね。 以下でO脚というものについて書きます。
O脚とは前から見た時に膝が「O(オー)」になったもの
O脚とは、両足の踵からつま先まで足の内側をくっつけて立った時に、 両膝の間が開いて前から見た時に「O(オー)」の字に見える事から そう呼ばれています。 ただ、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、 デジタル大辞泉、百科事典マイペディアなどを見てみると、 上記の内容に加えて「ガニ股」とも混同されているようですね。
参考:コトバンク「O脚」
こうした記事を見ていると「両膝の間が開いているなら、内ももの筋肉(内転筋)を強化して膝をくっつけよう!」 ということで内転筋を鍛えるような改善法がよくいわれるようになったと推測されます。果たしてそうなのでしょうか?
O脚の多くは内股で股関節が内旋、がに股は外旋
O脚もガニ股も一見、両膝の間があいて「O」の字の形になっています。 なので、改善する方法も同じように考えられることが多いようです。 ですが、実際にはこの2つは似て非なるものです。 というのも、ガニ股は太ももの骨が外向きに捻られています(外旋といいます)。
一方、O脚の場合は、内向きに捻られています(内旋といいます)。 つまり内股なのです(人によっては、太ももが内旋、膝から下が外旋というO脚もあります) 。なので、O脚を改善しようとしたときに、ガニ股と同じ方法では効果がないわけです。
O脚を改善しようと思ったら、内股を直してあげなければなりません。 (仮に内ももの筋肉(内転筋)の力を強化してくっつけようとしても、 太ももの内旋・外旋がそのままではくっつくのは難しいですよね。)
O脚の人がなぜ内股になるのか?
では、なぜO脚の方は内股になるでしょうか?内股、つまり股関節の内旋をさせる筋肉は主に小殿筋と大腿筋膜張筋という筋肉です。 また、骨盤が前傾した場合にも股関節の内旋筋が働きます。 この股関節内旋と骨盤前傾という作用により、内股を作り上げるのです。
ちなみに股関節の内旋筋は以下の5つです。
- 小殿筋
- 大腿筋膜張筋
- 半腱・半膜様筋
- 中殿筋
- 大内転筋
なので、O脚を改善しようと思ったら、 骨盤前傾と股関節内旋を解消させればよい事になります。
O脚と内股を改善する2つのストレッチ
1.骨盤前傾を改善するストレッチ
① 立った状態から右膝を曲げて、右手で足の甲を掴みます
② 太ももの前が伸びて「気持ち良い」と感じた所で10秒キープ
③ 10秒経ったら右脚を下し、左脚も同様にしてください
④ 1日1回、毎日継続してください ストレッチの後は、骨盤がまっすぐ立つようにクセをつけてください。
やり方は、椅子に座って、お尻の穴もしくは尾骨(しっぽの骨)が真下を向くようにします。
骨盤がまっすぐに立っているのを感じたら、それを身体で記憶してクセを付けるようにしてください。 (立った状態でやる時も同様にお尻の穴や尾骨を下に向けてください。)
2.股関節の内旋を改善するストレッチ
① 両膝を立てた状態から、左脚をあぐらをかく時のようにして右膝にくるぶし辺りを乗せます
② 左ももが外向きに捻られる(外旋する)ように意識して右膝を身体に寄せてきます。
③ お尻の筋肉が伸びて「気持ちよい」と感じる所で10秒キープ
④ 10秒経ったら右ももも同様にしてお尻の筋肉を伸ばします
⑤ 1日1回、毎日継続してください 股関節が内旋する事でO脚になっているので、 外旋で逆方向の動きをすることで 短縮した筋肉を伸ばしていきます。
なお、ストレッチは一度にたくさんやるよりも 毎日少しずつ継続する方が効果的なので、 ぜひ毎日続けてください。
まとめ
O脚とは、両足をくっつけて立った時に、 両膝の間が開いて「O」の字の形になった状態です。
両膝の間が開いているので、ただ内ももの筋肉(内転筋)を鍛えて膝をくっつけようとしたり、 ガニ股を矯正する時のように内旋させようとする方法がメディアではよく紹介されています。 ですが、実際にはO脚は股関節が内旋して起きています。つまり内股になっているのです
なので、単に内転筋を鍛えたり、 内旋させても改善されないのです。 どうぞ股関節を外旋させるストレッチと 骨盤をまっすぐ立てるストレッチで O脚を改善と再発予防をなさってください。
また、骨盤を立てるのをサポートしてくれる「整体ショーツNEO+」「整体パンツZERO」の着用もおすすめです。
内蔵されたパワーネットが、着用中に骨盤を立てやすいようはたらきかけます。