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「のびのび健康生活」のオウンドメディア

猫背が原因で起きる疾患

猫背で縮む身長!そこには地球の重力も影響していた?!

私たちは普段あまり意識することはありませんが、
地球という惑星の上で暮らしています。

朝になれば日が昇り、夜になれば月や星が出るわけですが、
実際には、地球が自転や公転という回転をするために、
太陽や遠くの星を見ることができるわけです。

(月は地球の周りをまわってますが)

そして地球を含めたそれらの星には重力(引力+遠心力)という力があるのですが、
ずっと地球にいる私たちは地球の重力に慣れてしまって特に自覚はありません

ですが、宇宙に行って地球を離れると
身体が変化するために初めて自覚することができます。

そういう身体の変化により、、重力、身長、猫背には
それぞれ関係があることも含まれていました。

そのことを以下で書きます。

宇宙空間で身長が伸びた?!原因は軟骨


出典:jaxa

昨年12月、ソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に到着した
JAXA金井宣茂宇宙飛行士が8日にツイッターで投稿した内容がニュースになりました。

内容としては、「3週間で身長が9cmも伸びた」というものです。

成長期の子供が1年間で10cmも伸びる、ということがありますが、
これは文字通り、骨の長さが伸び、身体を支える筋肉が発達したからです。

それに対して、大人の金井さんが「3週間で9cmも骨が伸びたと」いうのは、考えられません。

JAXA公式サイト「ファン!ファン!JAXA!」では、その原因は、
脊髄の椎間板(軟骨)が重力から解放された環境で伸びるため。」
と説明しています。

やはり、身長のもととなる骨(骨格)の変化ではなく、
背骨(脊椎は骨。脊髄は背骨の後ろを通る中枢神経です)
一つ一つの間にある椎間板(軟骨)が伸びたことが原因
でした。

国際宇宙ステーションはわずかに地球の重力の影響はあるかと思いますが、
宇宙は無重力空間」というくらいで、かなり地上とは状況が違うことでしょう。

その結果、普段は縦方向に圧迫されている椎間板(軟骨)も
解放されて広がったようなわけです。

後のニュースで、「さすがに9cmは伸びすぎだろう
と言われた金井さんが身長を計りなおすと
実際は「2cmの伸び」だったことが伝えられています。

それでも大人の身長が2cmも変化するというのは大きいですよね。
(地球に帰還するとまた元に戻ってしまうそうですが)

参考:宇宙に行くと背が伸びる! 金井宇宙飛行士「9cm伸びた」

参考:ファン!ファン!JAXA!

参考:「宇宙で9cm背が伸びた」…実は2cmでした

私たちは地上では重力で上からつぶされている


先ほどの話では、地上(地球の上)を離れて宇宙に行くと身長が伸びるわけですが、
逆にいうと私たちは地上では常に重力で上から押さえつけられているようなものですよね。

お年寄りが年を取って、身長が縮む
という話も重力がなければ成立しないかもしれません。

確かに、お年寄りの身体では加齢により背骨(椎骨や椎間板(軟骨))がだんだんつぶれたり、
縮小してくるから身長が縮むわけですが、
そもそも重力が干渉しない所に行けば
金井さんのように身長が伸びる可能性があるから
です。

猫背になるから重力の負担がふえるのか重力があるから猫背になるのか


私たちの背骨は、横から見ると緩やかなS字状をしています。
それは、重力で上から抑えてくる力に対し、
クッション性をもたせるためにそう進化したと思えます。


なので、背すじをまっすぐにして、頭が背骨の真上にあるような姿勢であれば、
身体はそれほど辛くはならないはずです。

ですが、実際にはその姿勢を取り続けることはなかなか難しいようです。

例えば、現代人はスマホやパソコンの長時間使用や、
運動不足による筋力低下・肥満などが増加しているため、
姿勢が崩れて猫背になりやすいからです。

猫背とはお尻(骨盤)が通常より前や後ろに傾いたり、
背中が丸く、顔や肩が前に出た姿勢です。

つまり、背骨のクッション性が活かされない姿勢ですし、
一度姿勢が崩れると重力がそれに拍車をかけます。

その結果、猫背になっている骨格や筋肉は過度の負担がかかり続け、
疲労がたまった筋肉はガチガチに硬くなるので、
首や肩のコリや腰痛を感じるようになります。

また、重力は内臓にも働きかけるので、
胃下垂などの原因
にもなりえますが、
猫背で背中が丸いと内臓が上から圧迫されるため、
さらに下垂を促すようでよくありません。

猫背など姿勢についてはこちらの書籍でも詳しくご紹介しています。

姿勢の教科書

『一生曲がらない背骨をつくる 姿勢の教科書』(マキノ出版)

正しい姿勢をとるために効果的なストレッチもご紹介しています。

 

ストレッチで姿勢を良くして健康に!!


本来、私たちの背骨にはクッション性があるので背すじをまっすぐにし、
頭が背骨の真上にあって、肩やお尻(骨盤)が正しい位置にあれば、
肩こりや腰痛などの症状もそれほでひどくなってきません。

とはいえ、既に猫背でガチガチだったり運動不足の人がいきなり
良い姿勢を取ろうとおもっても難しいと思います。

まずは、誰にでもできるストレッチで固まった身体をのびのびと伸ばし、
鏡などで自分の姿勢をチェックする習慣をつける所から始めてみてください。

姿勢をよくするストレッチの方法については、
こちらの記事もご参照ください。

参考:お正月休み中も猫背に注意!お年始回りは良い姿勢で!

重力とは引力+遠心力なので場所によっても違う


出典:国土地理院
余談ですが、重力とは地球の中心に向かう力(引力)と、
地球の自転により加速する力(遠心力)の合わさったものです。

なので、自転の中心である南極・北極の極点では最小になり、
赤道では最大になりますし、高い所に行くほど少しずつ小さくなります。

例えば、同じ体重の人でも、極点と赤道では体重が変わってしまう、
という、ちょっとおもしろい現象がおきてきます。

参考:重力を知る

まとめ

私たちの身体には常に重力が働いています。

そのために、一度猫背のような不良姿勢になると重力がその上からさらに負担をかけますし
逆に重力がかかっていることで姿勢が崩れて猫背になることもあるでしょう。

猫背は、首・肩のコリや内臓下垂などの原因にもなりますし、
身長も縮んでしまい、それは高齢になるほど顕著で
す。

普段からストレッチで身体をのびのびとさせて、
まっすぐな良いをとるようにしてくださいね!

全身を伸ばすストレッチするときは、以下のグッズも効果的です。

「背すじのびのび枕」は仰向けに横になったときに腰の下に入れることで、背骨の動きを取り戻す効果があります。

これを1日に1度続けると、次第に背骨の柔軟性がアップします。

この記事を書いたライター


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