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猫背が原因で起きる疾患

がに股矯正は筋トレだけではダメ!骨盤からの改善を!

年齢を重ねると、人によっては気がつくとがに股になってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このがに股、女性がなると「おばさん脚」と呼ぶそうです。女性にとって「おばさん」という言い方はあまり良い感じしませんが、正直見た目もよくありません。

このがに股、インターネットではたくさんの改善方法が紹介されています。代表的なものの中に「内ももを鍛える」というものがあります。確かにがに股になると内ももの筋力低下は起こりやすいものです。

しかし内ももだけを鍛えても良くならないことが多いものです。その理由は根本的な部分が抜けているからです。同時に筋トレなので、行なうのが大変であったり、継続できないこともあるでしょう。効果が出ないと長続きしないものですよねよ。

そこで今回は「がに股」の原因について、少し深く触れつつ、推奨する改善方法をご紹介します。

 

がに股は筋肉と骨格に原因がある

がに股の原因になる筋肉とは?

がに股の定義は以下の3つです。

・座ると膝が開いてしまう

・膝が外に向いて歩いてしまう

・最近O脚がひどくなってきた気がする

 

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これの原因についてよく言われるのは、太腿を閉じる内転筋という内ももの筋肉の「筋力低下」です。がに股の方の内転筋を見ると、筋肉の盛り上がりが欠けているように感じます。触ってみても筋肉の中央付近はふにゃふにゃしているケースが多いものです。

こういう場合、同時に内側だけでなく、股関節の外側も着目する必要があります。がに股で脚が外に開くという事は、「脚を開かせる筋肉(外転筋といいます)」が短縮しているという事でもあるのです。長期間短縮している筋肉はその状態でガチガチに固まっています。

そして厄介なことに、がに股になると外転筋だけでなく、同時に外旋筋と言われる股関節を外側に回す筋肉まで硬くなるケースが多いのです。だから余計にがに股は治りづらいのです。

 

ちなみにがに股は放置しておくと見た目が悪いだけでなく、膝や足首などにも痛みが出るリスクがあるというのです。そのくらい関節にも負担がかかっているのですね。

よくある「がに股の矯正方法」は正しいのか?

ちなみに「がに股」の改善方法をインターネットで検索したところ、多いのは以下の2つでした。

・弱った内転筋の筋力を鍛える

・バンドで外に開いた脚を締め付ける

 

「脚をバンドで締め付けて正しい位置に戻すと自然回復力が働く」という説もその中にはありました。

繰り返しになりますが、本当にそれだけで治るのでしょうか?

治ったという人は確かにいますが、結局長続きしない、という人も少なくないようです。

その理由は先ほども触れましたが、外転筋、外旋筋と骨格(この場合は骨盤)を無視しているからです。

 

理想は、「体はできるだけ起こし、骨盤は立てた状態にする」のです。つまり、骨盤を立てて良い姿勢にするから「がに股」の改善効果があるのです!

 

がに股と骨盤の関係

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出典:「ねこ背は10秒で治せる!」小林篤史著 マキノ出版

加齢ととともに多くの人は猫背になりますが、実は猫背は身体の中心である骨盤のゆがみが原因だと上記の本では説明されています。

なぜなら、土台である骨盤がまっすぐ立っていないと、背骨はまっすぐ立つことができないからです。

そしてがに股になるような骨盤のゆがみとは、骨盤が後ろに倒れてお尻が前にすべるようになった「後傾状態」です。

骨盤が後傾すると自然とお尻の横の外旋筋の働きが強くなります。

この外旋筋が強く働くと太ももの骨が外に開くようになるのでがに股になってしまうのです。

それに加えて足を閉じる内転筋の働き(筋力)が低下するためにどんどんがに股が進行してしまうのです。

また、がに股では膝が常に曲がった状態で体重を支えているために、加齢ととともに膝を傷めるリスクも高まるのでよくありません。

つまり、骨盤が後ろに倒れたまま、ただ内転筋だけ鍛えるだけでは不十分なのです。

骨盤を立てて、外旋筋もストレッチで緩めてあげないといけません。

後述のストレッチで、骨盤をまっすぐに立てて、外旋筋の短縮も改善してください。

 

 

がに股矯正に効果的な「骨盤を立てる」ストレッチ

太腿の後ろを伸ばすストレッチ

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出典:「ねこ背は10秒で治せる!」小林篤史著 マキノ出版

1.椅子に浅く腰掛けて、左足を前に伸ばす

2.左ひざの上に両手を重ねて、下方に圧をかけて10秒キープ

3.反対側も同様に行う

 

骨盤が後傾していると太ももの後ろ側の筋肉(ハムストリングス)が短縮してガチガチに固まっています。

なので、このストレッチを毎日行って伸ばしてあげてください。

骨盤を立てる姿勢を身体で記憶する

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1.椅子に座る時にお尻の穴をまっすぐ下に向けます

2.骨盤を立てると自然と背筋も伸びるので、身体で記憶します(くせをつける)

3.座って身体で記憶したら、立った時も常に骨盤を立てるようにしましょう

先ほどのストレッチで太ももの後ろ側をのばしたら、これも毎日やってください。

骨盤を立てて座る時には、姿勢を正してくれるクッションを使ってみるのも効果的です。

例えば、「仙骨クッション『仙律』」の上に座ると、座る時の仙骨を支えて姿勢を正しやすくなります。

こうしたグッズを使って、正しい姿勢の感覚を掴んでいくところからスタートしてみるのもよいでしょう。

仙律クッション

がに股矯正のための外旋筋を緩めるストレッチ

1.うつ伏せに寝て膝を直角に曲げてください

2.そのまま膝から下を外側へゆっくり倒します

3.無理に力を入れず、自然に倒れた所で10秒キープ

4.初めは片足ずつ、慣れてきたら両足同時にやってみてください

つまり、いつもがに股で外を向いている膝を、
内側にむけることで外旋筋にストレッチ効果を出します。

「骨盤を立てる」歩き方、膝とつま先を前に向けて歩く

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1.歩く時は大股で、前に出した足は踵から着地してください

2.つま先をなるべく正面に向けておろします

3.前の脚はつま先と膝が正面を向くようにして歩きつづけてください

動かない状態で骨盤を立てて良い姿勢がとれるようになったら、歩いた状態でも同じようにできるようにしましょう。

大股で歩くと自然と良い姿勢になりますし、つま先と膝を正面に向けて歩いていると内転筋も自然に鍛えられます。

その結果、だんだん足もまっすぐに近づいてくることが期待されることでしょう。

(年齢などによる個人差はありますが、かなり改善されます)
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また、「骨盤を立てる」感覚や姿勢が分かりにくい時は、骨盤をサポートしてくれる補正下着を着用して骨盤を立てるのもおすすめです。

例えば、おすすめの補正下着に女性用骨盤ショーツ「整体ショーツNEO+」があります。

整体ショーツは、整体の先生が開発した補正下着です。

着用することで骨盤が立つようにパワーネットが内蔵されていて、自分で意識しなくても骨盤から自然に姿勢を支えてくれます。

こうしたサポートグッズを活用することで、正しい姿勢を身体に覚えさせるのもひとつの手です。

 

まとめ

がに股は加齢による内転筋の筋力低下も一因ですが、骨盤のゆがみと外旋筋の短縮も原因です。

なので、先ず根本原因である骨盤のゆがみを矯正し、外旋筋を緩めてから脚をまっすぐにしましょう!

そして「おばさん脚」と言われる事のないよう、美しい脚をキープしていきたいですね。

関連記事:O脚とがに股は筋肉の違いを知って正しいストレッチで改善を!!

 

 

 

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