
一般に、寒い時期になるとギックリ腰が増えます。
ただ、ギックリ腰になってしまった場合の
適切な対処法や治し方を知っている人は少ない気がします。
例えば以下の選択です。
冷やした方がいいのか?
温めた方がいいのか?
・・・結局、どっちかよくわからないままに”とりあえず”湿布を貼ってる
というのが一般的なようですね。
以下でぎっくり腰とその対処法について書きます。
ギックリ腰とは急性の腰部捻挫
ギックリ腰とは、突然起こる、急性の腰部捻挫のことです。
重い荷物を持ち上げた時にギクっとなるイメージが大きいと思いますが、
それ以外にも、朝顔を洗おうとして前屈みになる、くしゃみをする、
階段を上がるなど、”ちょっとした動作”でも発症することもあります。
”重いものを持った時に腰を傷める”のはイメージしやすいですよね?
ですが、逆に前かがみやくしゃみ程度で傷めるというのは
ピンとこないかもしれません。
重いものを持ったわけでもないのにギックリ腰が起きる理由は、
もともと腰にたまっていた疲労が、
”ある限界を超えた瞬間”に起きているからなのです。
そのため、実はギックリ腰が起こる前兆もありますし予防もできます。
前兆とは、例えば以下のようなものです。
- 長時間同じ姿勢でいると腰が重くなる
- 寝返りをうつと腰がピリッと痛む
- 足先がいつもより冷える
- 椅子から立ち上がった時、すぐに腰が伸ばせない
これらは普段から猫背で背中が丸いことで
腰の筋肉や骨格に過度の負担がかかってガチガチに固まっていたり、
運動不足で筋力そのものが低下していることによります。
なので、これらの前兆を感じたら
腰を楽にするよう姿勢や動作にも気を付けて、
早目にマッサージを受けに行くなどして疲労を回復し、
ギックリ腰を予防しましょう。
ギックリ腰の原因は人によって様々
ギックリ腰になったらまずは以下の方法で自宅で処置をし、
数日たっても痛みが変わらない、もしくは悪化するようなら
病院で診察と治療を受けてください!
ギックリ腰は冷やしてから温める
次にギックリ腰になってしまった時の対処法ですが、
まずはコルセットや腰痛ベルトをして絶対安静です!
(というか、痛くて動けないと思います。)
絶対安静にして、初めの数日間は腰を冷やします。
理由は、腰の筋肉や靭帯が炎症をおこしているからです。
炎症をおこしてる患部を冷やす
炎症には、”炎”という文字が使われますが、
それはまさに患部がまさに燃え上がっているような状態だからです。
炎症の状態は「炎症の5徴」といって、
発赤(赤くなること)、熱感、腫脹(はれ)、疼痛、機能障害
の5つの徴候があってそれぞれ以下のようなことが起きているのです。
炎症が起こると毛細血管は拡張してその部分の血流が増加する(発赤・熱感の原因)
↓
拡張した血管からは血液成分がにじみ出し、
組織に浮腫(むくみ)が起こる=(腫脹(はれ)の原因)
↓
浮腫が起こると組織圧の上昇で患部は圧迫され、
放出された化学伝達物質が「痛み受容体」を刺激する(疼痛の原因)
↓
腰に負担がかかり続けるような原因が除去されていなければ
傷めた部分の修復が追いつかず、
いつまで経っても完全な治癒にはいたりません。
これらが合わさって”機能障害の原因”となっていくのです。
参考:炎症の 5徴 – Quint Dental Gate – キーワード
もっと簡単い言うと、炎症を起こしている時は患部が熱をもってズキズキと痛んでいますので
これを冷やして熱感や痛みを鎮めるという話なのです。
ちなみにその際には、湿布よりも氷や水の方が効果があります。
ですが、最近は「初めから温める」という説もあるようですね。
中には効果があった人もいるようですが、
全ての場合で温めていいかは疑問です。
何故なら、よくなったという人の場合は、たまたま炎症がそれほどひどくなかっただけ
なのかもしれないからです。
少なくとも素人判断は危険です!
できれば、一度病院やお近くの接骨院などにご相談ください。
数日後からは温める
ギックリ腰を起こしてから数日間、安静にして冷やしていると
炎症=ズキズキした痛み(疼痛)や熱感がおさまってきます。
じっとして動かなければ痛くないとか、
重ーい感じに痛み方がかわってきたら、
今度は温めて血行を良くしていきましょう。
血行を良くすると、回復(治癒)するために必要な酸素や
各種たんぱく質などの栄養が補給されるので、
それらを材料にして腰はだんだん修復されてよくなっていきます。
大体1ヶ月を過ぎる頃には痛みはほとんどなくなるはずですが、
そこで無理をしてしまうとすぐ痛みが再発する可能性が高いです。
本当に元通りになるには、もう1、2か月は必要と思ってご用心ください。
ちなみに、温める方法はご自宅では貼るカイロを使うのが簡単かと思います。
ヒートテックのような発熱素材のインナーも良いですね。
(カイロは低温やけどにご注意ください)
※ギックリ腰は、接骨院で保険適用で治療を受けられるので、
通院してそこで治療を受けるのもおススメです。
(鍼灸もそこの治療院によっては保険を使えることもあるので、お問合せしてみてください)
腰に負担のかからない動作と腰痛体操・猫背矯正で再発予防
以上のような対処法でぎっくり腰がよくなったら、次は再発防止をおススメします。
よく「ギックリ腰はクセになる」といいますが、
それは根本原因の動作や猫背がそのままだからです。
腰に負担のかからない動作は足がポイント
普段の姿勢をよくすることは勿論ですが、
例えば、重いものを持つ時にも腰に負担がかからないようにしましょう。
具体的には、以下のように腕の力でなく、足の力をメインに使うことです。
- 重いもののすぐそばにしゃがむ
- 背中と腕をまっすぐ伸ばしたまま重いものを抱えるように持つ
- しゃがんだ足を伸ばして立ち上がる動作で持ち上げる
ふとももの筋肉は人体で一番強い力が出ます。
腕や腰は楽にしたまま、その太ももの力で重いものを持ち上げるのです。
また、朝洗面しようと体を前傾してギックリ腰になることもありますよね。
そういう時は膝が伸びきっていることで腰に負担がかかっている状態になっていることが多いです。
体を前傾させる時には、軽く膝を曲げて行うと腰が楽です。
腰痛体操や骨盤矯正をする
1、両手を肩幅に開き、四つん這いになります
2、ゆっくり息を吸いながらおへそを床に近づけるように背中をそらします
3、息を吸いきったら、今度は逆にゆっくり息を吐きながら背中を天井に持ち上げるように背中を丸くします
4、痛みが出ない範囲で腰を動かし、3回くらい繰り返してください。
ふだんから腰に負担がかからない動作をすると同時に、
腰痛体操で腹筋・背筋も鍛えましょう。
腰の筋肉は、ギックリ腰で傷めた上に、
痛みで安静にしていた日数の分弱くなっています。
そこで、腰痛体操で筋力を回復させていってください。
また、治療院で猫背矯正を受けて猫背をなおすのも有効です。
まとめ
ギックリ腰は突然起きますが、人によってその原因はさまざまです。
いずれの場合でもギックリ腰を起こしたら、初めの数日はベルトなどで固定して冷やし、
痛みが落ち着いたら1ヶ月~2か月の間は温めましょう!
※ただし、数日経っても痛みが変わらない
もしくは悪化するようならすぐ病院で診断・治療を受けてください!
だんだん痛みが鎮まってきたら、その後は再発防止のために
腰に負担のかからない姿勢と動作を心がけ、
腰痛体操や猫背矯正で腰に負担のかからないよう、体を改善しましょう!
ギックリ腰と猫背の関係についてはこちらの記事もお読みください。
ギックリ腰は猫背が原因?!姿勢を良くして再発防止を!