
人は歳をとると自然と猫背になってくることが多いですね・・・。
それは、加齢による体幹部の筋力低下や、
骨粗しょう症による背骨の変形などが原因です。
そのまま猫背でいると慢性的な腰痛や肩こり、膝痛といった肉体面の問題に加え、
「実年齢よりも老けて見える」、といった見た目の問題も起きてきます。
なので、「歳だから仕方がない」では済まさずに、
お年寄りの姿勢も良くするべきなのです。
ですが、筋肉や骨の弱ったお年寄りが、
若い人がするのと同じような猫背の矯正をすることは、
骨折などの怪我のリスクがあるのでおススメできません。
そこでまずは、お年寄りの体と矯正方法について書きます。
お年寄りの猫背は機能の低下と猫背のくせが原因
低下する身体機能には視覚なども含まれる
単純に、歳をとると若い時より筋力は低下するものですが
これは一定の年齢以上になると誰でも実感されることですよね。
体をまっすぐな姿勢にキープする背筋や腹筋の力が弱ってくると、
地球の重力に引かれて徐々に体が丸まるようにして猫背になってきます。
ですが、弱ってくるのはそれだけではありません。
視力や聴力といった感覚器の能力も低下します。
つまり、よく目が見えなくなったり耳が遠くなる訳です。
そうすると無意識に、「よく見よう」「よく聞こう」として
顔が前に出る首猫背(顔出し型猫背ともいいます)になり、
首とつながっている背骨も丸く(円背型猫背といいます)なってしまうのです。
機能低下で猫背のクセが定着する
こうして体を支える筋力や視力・聴力が低下して、
猫背でずっと過ごしていると体には猫背のクセがついてしまいます。
一度身に付いたクセはなかなかぬけないように、
猫背のクセもそのままではなかなかぬけません。
また、若い時は感情の起伏が激しく、喜怒哀楽の表現も豊かなものです。
それが歳とともに穏やかになってきて、感情面が安定してきます。
いわゆる「丸くなる」ということですね。
それ自体は悪いことではないのですが、
行き過ぎると気力の低下につながり、
自然と背中が丸まって猫背になるということもあります。
骨粗しょう症による圧迫骨折でも猫背に!
また、女性に多い骨粗しょう症による圧迫骨折も無視できません。
骨粗しょう症とは、骨を作る女性ホルモンが、
閉経後にはほとんど分泌しなくなるために、
骨密度が低くなり骨がもろくなる病気です。
そもそも背骨は、椎骨という骨が、首で7個、胸で12個、腰で5個、
それぞれのところで縦につながってできています。
椎骨はそのすぐ後ろに大事な中枢神経である”脊髄”があるため、
後ろ側はつぶれにくく、前側はつぶれやすくなっています。
もろくなった骨はちょっとした刺激で前側がつぶれ、
横から見てくさび型(三角形)に変形してしまうのです。
その結果、前側が後ろ側より短いために、背骨は必然的に
背中が丸くなるようなカーブを描いてしまうわけのです。
※もろくなった骨は、転倒した時の衝撃などで簡単に潰れますが、
極端な場合「くしゃみ」でも圧迫骨折を起こします。
なので、お年寄りは自分でも気が付かない内に骨折していることがあります。
※急に腰痛がひどくなった時は一度整形外科でレントゲンを撮って確認してください。
お年寄りに無理なストレッチやマッサージはNG!
お年寄りは筋力も骨も弱ってますので、
若い人と同じように背中を伸ばすようなストレッチやマッサージをすると、
背骨やろっ骨を骨折するリスクがあります。
(昔、マッサージでろっ骨を骨折した事故の話を聞いたことがあります。)
ストレッチをするなら無理なく出来る範囲でやりましょう。
1回で無理に背中をまっすぐにする必要なありません。
毎日少しずつ継続していくことが肝心です。
マッサージや矯正で、猫背で固まった背中の筋肉を伸ばす時も同様です。
※そもそもひどい猫背のお年寄りの場合には、
うつ伏せになるだけでも背骨や脊髄を傷つける危険があります。
お年寄りのための3つの猫背の矯正方法
一般的な、お年寄りの猫背の矯正方法は以下の3つです。
体操療法
無理な力を入れずに胸を張ったり、
両肩を広げるなどのストレッチをしましょう。
また、低下した背筋・腹筋力の運動をする場合には、
例えば、1日10回とか回数をやるというより、
「一つのポーズを10秒キープする」というようなソフトなやり方をおススメします。
コルセットやサポーターで姿勢の補助
背すじを伸ばした姿勢を補助するために
”柔らかい”コルセットやサポーターを使用します。
弱った腰や背中の筋肉を補助してくれるので、
良い姿勢をとりやすくなります。
※ただし、ストレッチや運動で腹筋や背筋がついてきたら、
少しずつ使う時間を減らしていきましょう!
骨を丈夫にして日光をあびる
女性で骨粗しょう症の人はもちろんですが、
男性も、骨を丈夫にするために、
小魚やサプリでカルシウムを多くとると良いです。
ただし、その際にはビタミンDやマグネシウムも一緒にとり、
日光浴などで、太陽の光も浴びてください。
これらにはカルシュウムの吸収を助け、骨を強くさせる働きがあります。
参考:病院検索ホスピタ
実はお年寄りの猫背には「ジャンプ」が有効!
最後におススメなのが「ジャンプ」です。
普通に暮らしているとジャンプをする事ってありませんよね。
特にお年寄りに「ジャンプ」というとビックリされるかもしれません。
ですが、ご安心ください!
なにも高く飛ぶ必要はありません、
ほんの”1cm”でもいいのです。
その程度でも、毎日ジャンプを繰り返していると、
足裏に今までになかった刺激が伝わり、
自然と足腰の安定性が増してくるのです。
ジャンプは足腰を通じて、脊椎(背骨)への良い刺激にもなりますから、
さらに脊椎を丈夫にする効果も期待できます。
※お年寄りの場合、転んで怪我してはいけないので、
片方の手、もしくは両手で壁や机につかまりながらやると良いでしょう。
それでも「ジャンプに不安がある」とか、
「上手くジャンプできない」という場合には、
つま先立ちを数秒キープしてから、
踵をストンと落とす方法から始められても良いですね。
いずれの方法でも、続けていくうちに自然と背すじが伸びてきます。
まとめ
お年寄りの猫背は加齢によるものです。
様々な筋肉や骨が弱まるなど身体機能の低下することと、
それによって普段から猫背のクセがつくことが原因です。
- 運動する
- コルセットを使う
- 骨を丈夫にする
という、3つの猫背の矯正方法を行うのも良いのですが、
一度、ジャンプも取り入れてみてください!
たとえ1cmの低いジャンプでも、毎日やっていると、
足腰がしっかりしてきますし、
脊椎をしっかりとさせていきます。
そうして姿勢が良くなると、見た目も10歳若返りますよ!