MENU

「のびのび健康生活」のオウンドメディア

運動・ストレッチ

猫背で脊柱管狭窄症は悪化?!3つのストレッチで改善を!!

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」とだけ聞くとどんな病気なんだかイメージしづらいですが、
中高年以上の方はよく病院で聞かされる病名だと思います。

それはこの病気が加齢によって起こるからなんですが、
猫背のような不良姿勢でも悪化します。

b7235c47705db298795deeb0bd00ed2d_s

以下で脊柱管狭窄症について書きます。

脊柱管狭窄症とは神経の通り道が狭くなったもの

脊柱管狭窄症とは、脊柱管という背骨の後ろにある中枢神経(脊髄)の通り道が狭くなって、
中を通る中枢神経が圧迫されて痛みやしびれを起こす病気です。
無題出典:脊柱管狭窄症Q&A

脊柱管狭窄症とよく似た病気に椎間板ヘルニアと閉塞性動脈硬化症という病気がありますので、
それぞれについて説明します。

椎間板ヘルニアとの違い

%e8%85%b0%e6%a4%8e
椎間板ヘルニアとは、背骨一つ一つの間にある椎間板という軟骨が、
本来の状態よりもはみだして、近くにある中枢神経(脊髄)を圧迫しておこる病気です。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアでは、まず、発症年齢が違います

脊柱管狭窄症は50代以上の方が主に加齢によって発症しますが、
椎間板ヘルニアは比較的若い世代で発症し、
主にスポーツなどで強い衝撃を受けることが原因となります。

また、脊柱管狭窄症は前かがみの姿勢が楽ですが、
椎間板ヘルニアは腰を後ろに反らせると楽になります。

閉塞性動脈硬化症との違い

%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%92%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%ae%e8%b6%b3%e5%85%83
閉塞性動脈硬化症とは、足の動脈に血栓(血の塊)が詰まり、
血流障害が起こる病気です。

具体的には、歩行時に足の裏や太ももに痛みが生じます。

閉塞性動脈硬化症も脊柱管狭窄症も
どちらも間欠性跛行(かんけつせいはこう)
という症状が出ます。

間欠性跛行とは、しばらく歩くと足に痛みやしびれを生じ、
少し休むとまた歩けるようになる症状です。

脊柱管狭窄症の場合は、歩いていて痛みが出た場合休んだり前かがみになると楽になりますが、
閉塞性動脈硬化症の場合は、休んだり姿勢を変えても痛みは変わりません。

また、歩く時に杖を使うと脊柱管狭窄症は楽ですが、
閉塞性動脈硬化症では楽になりません。

さらに、脊柱管狭窄症のみ、残尿感や会陰部に違和感があります。

脊柱管狭窄症になる原因

50eef23d91b95bdc477089be340edfaf_s
脊柱管狭窄症の原因は、一言でいうと年齢による変化(加齢)です。

なので、「症状がないから気が付いてないだけで大なり小なり誰にでも起きている」と、
言っている整形外科のドクターもいらっしゃいます。
(50代以上から発症しやすくなり、70代の50%が自覚症状がある)

具体的には、神経や骨などの変形や骨化、靱帯の肥厚(厚くなること)
で脊柱管(脊髄が通っている管)の内径が細くなります。

また、そこには長年の不良姿勢や動作のクセによる
体の歪みによるものも含まれます。

脊柱管狭窄症の症状

85be7d97baf3e0599a91c51ccbfeef83_s

  • 立ちっぱなしだと足がしびれる
  • 少しの段差でつまづく
  • 足が重くだるい
  • 靴を履いたとき小石が入っている感じ
  • 椅子から立ち上がると足が痛い
  • 歩行困難(間欠性跛行)
  • 排尿・排便障害
  • 足の血流障害

人によってはこれ以外の症状が出ることもありますが、
主だったものは以上になります。

足の神経や血流の異常によるものといえますね。

普通の人でも腰が痛いなら「腰痛」と素直に受け止められますが、
原因不明の足の痛みやしびれが続いて不安になるのが
病院を受診するきっかけになっているそうです。

猫背と脊柱管狭窄症との関係

%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%88%e8%89%af%e3%81%84%e5%a7%bf%e5%8b%a2%e3%81%a8%e6%82%aa%e3%81%84%e5%a7%bf%e5%8b%a2%e3%81%ae%e5%a5%b3%e6%80%a7
先ほど不良姿勢と言いましたが、猫背でも症状が悪化します。

脊柱管狭窄症は前かがみだと楽になり、後ろに反らせるとつらくなります。
後ろにそらせた状態とは、「反り腰」で腰の部分の反りが強い状態と同じです。

「反り腰」は骨盤の前傾(前に傾く)が強く、上体が後傾(後ろに傾く)します。
なので、骨盤のすぐ上で背骨(腰椎)が急な角度で反り、
背骨のすぐ後ろにある脊柱管が圧迫されてしまうのです。

脊柱管狭窄症を改善する方法

手術療法

dc844743a7b663e68996395f2319c11f_s
手術したことでかえって悪化するリスクもあり、
あまり最初から手術を希望する患者様はいません。

ですが、進行性のマヒがある場合は手術が選択されます。
マヒが進行していくとますます体の状態が悪化してしまうため、緊急性があるからです。

ただ、手術をするタイミングもあるようです。

歩行困難になるギリギリまで粘ってから手術を受けたある患者様の場合、
手術後に痛みはなくなりましたが、歩行の改善はあまりされませんでした。
すでに手術前に筋力が衰えていたのが原因だそうです。

なので、体の機能全体で考えなければベストな選択はできません。

手術以外の療法

136647

  • 薬学療法
  • 理学療法
  • ブロック療法
  • ストレッチ

進行性マヒがない場合は、無理に手術をせず、
上記のいずれかの方法がとられるようです。

ちなみに自然経過で10年間のデータをみたところ、
「改善3:不変3:悪化4」
となり、6割が大丈夫でした。

いずれの場合にせよ、一度きちんと病院で検査を受け、
ご自身の脊柱管狭窄症の状態を確認し、
適正な治療を受けるようにしてください。

ただ、痛みに関しては対処できるのですが、
しびれに関しては対処が難しいのが現状の医学の限界のようです・・・。

脊柱管狭窄症を改善する3つのストレッチ

とはいえ、通院していてもなかなか症状がよくならないという方もいますよね?
そんな方には以下のストレッチがおススメです。

脊柱管の中には手が入りませんが、
脊柱管を外から抑えている筋肉や骨格のセルフケアは可能です!

1.ウエストをマッサージして骨盤の動きを柔軟に

%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b96
① 足を肩幅に開き、両手を腰に当てます
② 肩の力を抜き、ウエスト周辺をゆっくりと揉んでください
③ 1回1~2分、毎日繰り返してください、

ウエストの筋肉が硬いと体全体の動きも悪くなります。
逆にウエストが柔らかくなると、背骨(脊柱管)の動きも楽になり、
背筋をまっすぐにしやすくなる効果があります。

余裕があれば、背骨のすぐわきの筋肉をもむとさらに効果があがります!

2.骨盤振り運動で反り腰をまっすぐに

3cad6f4477beb2fa6d48e3650013b43f_s
① 足を肩幅に開き、軽く膝を曲げて立ちます
② 両手を腰に当てお尻を後ろ突き出した姿勢をします
③ ゆっくりお尻を前にいれこむように骨盤を前にふります
④ 1度に20回ほど、毎日繰り返してください。

反り腰をなおして、良い姿勢のクセをつけると
脊柱管への圧迫がへるので改善される効果があります。

3.太ももの前を伸ばして大腰筋(腰の筋肉)も伸ばす

%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b910
① 壁などに手をついて片足立ちでもふらつかないように準備する
② 左足を曲げ、左手で足の甲を掴んで太ももの前を伸ばす
③ 姿勢が崩れないよう良い姿勢のまま太ももの前を30秒伸ばす
④ 反対の右足も同様にやって終了、毎日繰り返してください。

太ももの前を伸ばすと、インナーマッスルの大腰筋も伸びます。
大腰筋は骨盤の内側にあって、背筋をまっすぐに維持する働きをしています。
なので、このストレッチは、背筋を伸ばし、良い姿勢をするために効果があります。

まとめ

脊柱管狭窄症は、50代以上になると発症しやすくなり、
70代では50%が発症しています。

原因不明の足のしびれや痛み、歩行に異常がある場合は、
一度病院できちんと検査を受けた方が良いですね。
55371f55583ce37527c0e46c622ebeef_s
その上でドクターとベストな治療法についてご相談なさってください。

ですが、それほど緊急性の危険がない場合は、
ウエストやふとももなど骨盤まわりのストレッチを毎日行うと改善されてきます!

ぜひお試しください。

参考:脊柱管狭窄症のリハビリ治療

参考:「脊柱管狭窄症 自力で治す!痛みをとる!(DVDつき)」
脊柱管狭窄症

参考:脊柱管狭窄症に関するQ&A

この記事を書いたライター


同じカテゴリーの記事