
【著名人姿勢診断】は「姿勢から見て、どんな性格でどんな疾患になりやすいか?」「こういう姿勢の方は、どう治せばいいのか?」などをお伝えしています。第二回は元東京都知事である、石原慎太郎氏です。
石原慎太郎氏の若い頃
石原慎太郎氏は1932年生まれ。若かりし頃は作家として活躍、「太陽の季節」が芥川賞を受賞するなど話題になりましたが、1968年参議院議員になり、政治家に転じます。
この写真から診ると軽度の「顏出し型猫背」だったことが考えられます。

顔出し型猫背
石原慎太郎氏の現在の姿勢
石原慎太郎氏の現在の写真を見ると、やや顏出し型猫背が進行しているかと思います。
もう少し僧帽筋が巻き込むと、「首なし型猫背」です。
ちなみに顏出し型猫背になると、首の前面の皮膚が余ります。さらに年を取るとたわむものです。ちなみにこの顔出しの状態を無理してアゴを引こうとすると、二重アゴどころか三重にも四重にもなります。これを嫌がってアゴを引こうとしない方が多いようです。
ただこの二重アゴは、耳の方向に擦っていくと、徐々にしわが無くなってくるのでオススメです。
話を戻すと基本的に石原慎太郎氏の姿勢は、前傾姿勢です。また落ち着く振りをしているのか、時々後ろに寄りかかる姿勢をとることがあります。ただやはり政治家として戦う姿勢は持っている方だと思います。だからこそ説得力があるわけです。
足の機能低下?
先日(2017年3月)の証人喚問のとき、おぼつかない足取りで歩いていたのが印象的でした。それもそのはずで、2017年の誕生日がきたら85歳、そうアラナインの仲間入りなのです。すこしグラグラしているのを見て「地面で踏ん張れていない」と感じました。
この場合、太ももなどの下半身の筋肉の衰えもあると思いますが、「足の機能低下」を想像しました。つまり足の指で踏ん張っていない感じがしたのです。
靴の進化により、足の指の機能が低下している方が本当に多いのですが、年をとるとさらに顕著になります。よく外反母趾になる方もいらっしゃいますが、症状のひどいときは親指が人差し指の上に乗ってしまう人もいるのです。
もちろん既往症として軽い脳梗塞があるので、それが原因とも考えられますが、指の機能が落ちているのは確かです。
思考の低下も・・・
また石原慎太郎氏のような顏出し型猫背の場合、イライラして思考が低下している可能性があります。特に頭頚移行部(つまり後頭部の頭と首の境目付近)が詰まっている感じがあります。頭がボーッとしてきて、あまり考えられないこともあります。
石原慎太郎構造改革
今回も無理と失礼を承知で「石原慎太郎構造改革」と題してお伝えします。
1、まずはジャンプをする!
70歳以上の方に私が推奨しているのが、ジャンプ。理由として、1)足裏への刺激により、足部の安定性の向上を狙う 2)ジャンプをすることで脊柱全体を伸ばす作用がある 3)着地時に背骨全体だけでなく脳にも刺激がいく、この3つの要素があるからです。
「私は年だからできないよ・・・」と言われるかもしれませんが、1cm床から浮かせるだけでもいいのでジャンプはした方がいいのです。
2、後頭部の詰まりをとる!
頭頚移行部から後頭部が詰まっています。ここの詰まりをとると頭がスッキリします。また目がボーッとしていたのがサッと開けてきます。「頭ってこんなに軽くなるんだ・・・」という状態になります。
3、深呼吸をする
呼吸が浅い感じがあります。始めは上手く深呼吸ができないかもしれませんが、毎日行なうことで胸郭や横隔膜に動きが出てくると思います。
まとめ
石原慎太郎氏のような顔出し型猫背は、後頭部が詰まりやすく、頭がボーッとしたりイライラしやすいのです。また足の機能低下で安定性に欠けるので、支える力をつけたいものです。