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猫背が原因で起きる疾患

ヘルニアにはストレッチで改善を!!手術は最後の手段です!

スマホ首はスマホが原因とは限らない

ヘルニアという言葉は、自分自身がならなくても、
テレビやインターネット、または身近な人の病気として
耳にする機会があると思います。

ですが、ヘルニアが「どんな病気」で、
「どんな治療法があるか」はとりあえず「手術」と聞くくらいで
よくわからないのではないでしょうか?

以下で詳しく書いていきます。

ヘルニアとは「椎間板の核」が外に飛び出したもの

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一口にヘルニアと言ってますが、
多くの場合は、「椎間板ヘルニア」の略です。

椎間板とは、軟骨の一種
背骨の間に一つずつあります。

ちなみに、人の背骨は、首の骨(頸椎)7個、胸の骨(胸椎)12個、
腰の骨(腰椎)5個あって、それぞれの間にある椎間板が動くことで
背中を反らせたり丸めたり、あるいは捻ったりできるわけです。
(背骨自体は硬い骨なので動きがありません)
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そして、椎間板自体は一つの塊ではなく、
中心に核となる部分があり、
その周りを軟骨線維が木の年輪のように何重にも囲んでいます。
(髄核と線維輪といいます)

椎間板ヘルニアといった場合には、
正確には中心の髄核が外に飛び出した状態をいうのですが、
周囲の線維輪が飛び出した状態も、
ヘルニアといってしまっているようです。

言い換えると、椎間板が背骨の直径をはみ出して、
背骨の後ろを入る脊髄神経根を圧迫して、
シビレや痛みを生じている状態が椎間板ヘルニア
と呼ばれている、
という事みたいですね。
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椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアの原因は、大きく2つあります。

1つは、猫背のように背骨を常に曲げ続けていることで、
負担がかかり続けた椎間板が外にはみ出したた場合。
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もう1つは、スポーツでのコンタクトや試合の流れの中などで
瞬間的に大きな負担が椎間板にかかってしまった場合です。
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なので、多発する年齢層に決まりはありません。

50代の男性が長年の猫背で発症する事もあれば、
10代の女の子がスポーツで強い接触事故を起こして
発症するような可能性もあります。

※椎間板ヘルニアと似た症状に「脊柱管狭窄症」というものがあります。

両者の症状が似ているのは、どちらも背骨の後ろを走る
脊髄(中枢神経)が圧迫されるからです。

大きく違うのは、脊柱管狭窄症の場合は、
椎間板ではなく、脊柱管という脊髄の通り道の中を走る、
黄色靱帯などの各種靱帯が加齢により厚くなり(肥厚といいます)、
脊柱管の中を狭くする(狭窄といいます)こと
です。

椎間板ヘルニアの症状

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以下のような症状に心当たりがある方は、
すぐ整形外科で診断を受けるようにしてください。

  • 立っているとすぐ辛くなる。
  • 少しの時間で、椅子に腰掛けているのが辛くなる。
  • 30分以上歩くと腰が痛くなる。下肢に放散痛(ビリビリとした痛み)をおぼえる。
  • 前かがみの姿勢で腰の痛みが強くなる。
  • 足の一部に触っても感覚が鈍い。
  • 座った状態から立ち上がるのが辛い。
  • 膝を伸ばしたままでの足の持ち上げが困難。
  • 重度の場合、排尿障害・便秘・頻尿・インポテンツなどを引き起こす。

いずれも飛び出た椎間板が神経を圧迫した結果、
知覚神経(痛みやしびれを感じる)、
運動神経(足の持ちあげが困難など)がそれぞれ障害を受けているのです。
(前かがみになると圧迫された椎間板が余計後ろに飛び出します)

特に、最後の「重度の~」という症状は、かなり危険なので、
場合によっては、すぐ手術を受けた方が良い場合もあります。

参考:椎間板ヘルニアの一般的な症状

椎間板ヘルニアの治療法

先ほど、「椎間板ヘルニアの症状」の所で、
「重症の場合はすぐ手術」と書きました。
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それは症状が進んで悪化してしまうと
日常生活動作に支障をきたす恐れがあるからです!!

病院では、手術のほかブロック注射、牽引療法、
電気治療器などそこの院長の治療方針によって、
さまざまな治療方法があります。

しっかり治療を受けて、治るよう努めてください。

ただ、そうはいっても
ずっと通院しているのになかなか良くならない
という方もいるかもしれません。

その場合は、長年の猫背で椎間板が圧迫され続けている可能性があります。

いくら治療をしても、その後また圧迫され続けるのですから
良くなるわけがありません。

特に長年猫背でいると、背骨の周りの筋肉がガチガチに硬くなって、
背すじを伸ばすことができなくなっていることがあります。

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また、猫背でいることに慣れきってしまていると、
背すじを伸ばした時の方が辛かったり違和感を感じます。

そういう、硬くなった筋肉や、
姿勢の違和感といった「猫背のくせ」がなかなか治らない原因なのです。

なので、ストレッチで硬くなった筋肉を伸ばし、
良い姿勢のくせをつけていけば、
間接的にヘルニアも楽になっていきます!!

椎間板ヘルニアに効く2つの簡単ストレッチ

1、仰向けに寝て、両手バンザイ

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① 平らな床に仰向けに寝ます
② 両手をあげてバンザイし、なるべく背中を反らせて10秒キープ
③ 毎晩、寝る前に継続して行ってください。

猫背の人は背中が丸く、肩と首(顔)が前に出ています。
ですが、ただ身体をまっすぐに伸ばそうとしても、
まっすぐがどこかわかりませんし、背中の筋肉も固まっています。

なので、平らな床に仰向けに寝てバンザイすることで、
自分の身体や腕の重さで自然とまっすぐに戻るようにするわけです。

2、立った状態で腰を反らせて背すじを伸ばす

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① 足を肩幅に開いて立ち、肩の力を抜きます
② 背骨一つ一つに動きがでるようイメージしながら、ラジオ体操のように深呼吸をします
③ ゆっくり息を吸いながら両手が一番上まであがり、ナナメ45度上を見る姿勢で10秒キープ
④ 10秒経ったら「ストン」と腕を下し、背すじが伸びた状態を感じましょう
⑤ 毎朝1回繰り返して、だんだんと身体によい姿勢を記憶させていきます。

先ほどのストレッチで身体が真っ直ぐにできるようになったら、
立った状態でも良い姿勢がとれるようにしていきます。

※応用編として、腰の固くなった筋肉(背骨のわき)に親指をあてて、
腰を後ろにそらせたり、横に倒すストレッチもあります。

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これはどれも10秒程度の短さで、
誰でもできるような簡単なストレッチですが、
それには理由があります。

というのも、私たちは何か始めようとすると、
ついコった難しいことをしたがります。
その方が効果が高い気がして・・・。

ですが、ダイエットと同じで身体は急な変化には抵抗します。
(よくリバウンドして失敗する人多いですよね。)

なので、猫背のような身体の状態も、
変化させようという時には少しずつコツコツやった方が効果的なのです。

まとめ

昔は、病院でヘルニアの診断を受けると、
すぐ「手術を」という時代もありました。

ですが、手術でメスを入れずにすむならば
やらずに回復したいものですよね。

排尿障害のような危険な症状がある場合は別として、
慢性的な足腰の痛みに悩まれている人は、
ストレッチで猫背を改善することを始めてみてください。

そしてストレッチのコツは一度にたくさんやるよりも、
毎日コツコツ少しずつ続けることです。

今回ご紹介したストレッチも
それぞれ10秒ほどの短く簡単なものです。

長年の猫背を改善するような場合には、
こういう地道なことの繰り返しが実は効果的なので、
まずは今夜から始めてみてください!

この記事を書いたライター


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