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「のびのび健康生活」のオウンドメディア

猫背が原因で起きる疾患

「ずっと立っていると背中が苦しい」実は猫背が原因かも?

人は誰でも身体に痛みを感じると、
病院やなにがしかの治療院へ行きます。

ですが、痛みがさほど強くなかったり、
「苦しい」というような違和感程度の場合、
なかなか通院するところまではいかないようです。

ですが、加齢とともに体力は低下していきますので、
初めはさほどでもなかった痛みや違和感も
年々悪化してしまうこともありえます。

特にそれが背中の場合は放置しておくと危険です。

背中の症状が悪化して痛みが強くなると
立ち上がるときのような、
身体をおこす日常動作もやりずらくなってきます。
しかも、ひょっとしたら内臓の病気の可能性もあるからです。

よって、そうなる前に早めに自分でも対処を始めた方が良いのですが、
おそらく「何をどこから始めたらよいのか?
わからないことの方が多いと思います。

まずは自分の姿勢チェックからやってみてください。

たいてい背中が丸くなっていたり、
顔・肩が前にでているような、
猫背になっていることが多いからです。

よって、猫背の改善が将来の悪化の予防と
現在の症状の解消法になってきます。

以下で詳しく書きます。

強くない痛みや苦しさは猫背で蓄積された疲労が原因


本来、人の身体は、全身がまっすぐな状態で立った時に
自分の頭の重さや身体自体の重さを
背骨とその周りの筋肉で受け止めています。

ですが、猫背で背骨がまっすぐでなくなると、
頭の重さを筋肉の力だけで支えなければなりません。

そうなると、首や背中の筋肉には
通常よりも過度の負担がかかり続けるわけです。

過度の負担がかかり続けた結果、疲労が蓄積し、
やがてこりや痛みを感じるようになります。

冒頭の「さほど強くない痛み」というのがこの段階のことが多いです。

「違和感」の場合にはガチガチに硬くなった筋肉によって
その周辺の神経や血流が影響を受けて、
通常とは違った感覚になってくるからと考えられます。

肩が前に出た巻き肩では、肩甲骨が通常よりも前に引っ張られているために
肩甲骨周りの肩の筋肉に同様のことが起きています。

自分の身体についているので自覚しずらいですが、
頭も腕も5kg位の重さがあると言われていますので、
それを常時支えている筋肉にはけっこうな負担となっています。

一見背筋が伸びていても猫背の場合がある


「猫背」ときいた場合、多くの人は
「背中が丸い」状態をイメージされる人が多いと思います。

そこで、自分が猫背であることを嫌って、
背中が丸くならないように気を付けている人も
だんだん増えてきているようです。

そういった人たちは一見背すじがまっすぐに見えます。

ですが、自己流なので首が前に出た「首猫背(顔出し型猫背ともいいます)」や
骨盤が過剰に前傾した「反り腰(腰猫背ともいいます)」などに
なってしまっていることも珍しくありません。

また、背すじをまっすぐに保ち続けようとして
背中やおなかといった体幹部を動かさないでいると
そこの筋肉が運動不足でやはり凝り固まってしまって、
だんだんコリや痛み・違和感を感じるようになってしまうこともあります。


よって、鏡や写真で自分の姿を見た時に、
背すじがまっすぐで猫背ではなかったからといって、
完全に安心することはできない可能性もある
わけなのです。

また、寒い時期はもちろん、夏場でもデパートの中など
クーラーが効きすぎた場所では背中も冷えます。

冷えた背中は血行も悪く、筋肉も固くなるので
やはり身体にはよくありません。

なので、姿勢がよいのに痛みや違和感がある場合には、
仕事中の姿勢や体幹の筋肉の運動不足・血行不良も含めて
ご自分の生活スタイルを見直してみてください。

病気についても知っておきましょう


背中の痛みは病気が原因のこともあります。

特に、背中の痛みでマッサージを受けた後亡くなられた阿藤快さんの
「大動脈(瘤)解離」という病気が一時有名になったこともあります。

内臓からくる身体の痛みは「関連痛」といい、
心臓や肝臓の病気が原因で肩こりになる人もいるほどです。

また、背中の痛みではないのですが、
やはり突然亡くなられた名俳優として
大杉漣さんの「心不全」という病気も死因としてよく聞きます。

大杉さんの息子さんによると、特に持病はなかったようで
「疲労がたまっていたからではないか」
というコメントをテレビの取材で答えられていたかと記憶しています。

心不全も予防は可能らしく、
日ごろからの健康管理と適度な運動を行い、
年に一度は病院で定期検診も受けましょう。

さらに自分の姿勢に対するチェックも必要と思います。

参考:好きな俳優が亡くなって…訃報記事の死因「心不全」、どんな病気?
2/22(木) 12:40配信 読売新聞(ヨミドクター)

背中の筋肉のストレッチ


1、足を肩幅に開いて立ちます
2、ゆっくり息を吐きながらわざと背中を丸くして前屈をします
3、息を吐ききったところで10秒静止します
4、10秒経ったらゆっくり身体をおこします
5、息を吸いながら背中をそらし、吸い切ったところで10秒静止します。
6、10秒経ったら、ゆっくり背中をもどしてまっすぐ立ちます。

床に手がつかなくても構わないので、
自分の呼吸と身体の柔軟性に合わせて
無理なく行ってください。


デスクワークをしている人は、
椅子にすわったままのやり方もあります。

毎日1回繰り返していると背中の筋肉のコリや固さも
だんだんとほぐれて血行も改善されてきます。

その他、首や骨盤のストレッチについては
こちらの記事もご参照ください。

参考:あなたも隠れ猫背かも?!隠れた猫背はチェックリストで発見・解決!

まとめ

自分では「大したことがない」と思う背中の痛みや違和感は、
放置しておくと加齢で悪化したり、
なにかの病気のサインの可能性があります。

まず自分が猫背になっていないかチェックし、
ストレッチで背中の筋肉も動かすようにしておきましょう

また、病院の定期検診も忘れずに毎年受診されるようオススメいたします。
もしも何かの病気が見つかった場合は、すぐ専門医の治療を受けてください。

ちなみに、違和感は身体の「重さ」として感じられることもありますので、
そう感じられている方は下記の記事もご参照ください。
参考:「なんだか身体が重い」と感じたら背すじを伸ばして運動を!

背中の強い痛みについてはこちらの記事もご参照ください。
参考:背中の痛みで睡眠中に目が覚める!?その原因は猫背かも?

この記事を書いたライター


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