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猫背が原因で起きる疾患

寒暖差が大きい時期に起こりやすい偏頭痛、根本原因3つ

「三寒四温」とは
日によって寒い日と暖かい日が交互に繰り返され、
その都度、徐々に春へと近づいていく時期のこと。
年によりますが、2月ごろから天気予報などでも聞くことができる、予報用語です。

また、今年は特に暖冬の影響もあってか、
急に暖かい日があったかと思えば、また急に寒い日に戻ったりと
気温のアップダウンが激しい日が続いています。

そういった急な気温の変化に身体がついていけず、

頭痛や関節痛などの症状に悩まされる人も少なくありません。

今回は、それらの中でも特に片頭痛について書きます。

頭痛は1次性と二次性に分類できる


日本では、2,800万人以上が頭痛で悩んでいると言われ、
その多くは中高年女性のようですね。

女性は、生理周期によるホルモンバランスの変化により、
その都度体調が変化するため、
その一環として片頭痛を感じることが多いからと思われます。

ただ、気を付けないといけないのは、頭痛にも2種類あることです。

慢性的であまり緊急性を要しないもの(というのも微妙ですが)と、
すぐに病院で専門医の治療を受けなければいけない緊急性のものがあり、
後者の場合は放置しておくと命の危険にも関わってきます。

それぞれを、医学的には「一次性頭痛」と「二次性頭痛」と呼んでいます。

一言でいうと、一次性頭痛は、機能(血管や神経の機能)の異常で起こるもので、
「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」の三つがあるといわれ、
慢性の頭痛の大半は片頭痛と緊張型頭痛です。

逆に、二次性頭痛は、脳卒中や脳腫瘍などの疾患(器質性の異常)により、
二次的な症状として起こり、その原因は多岐にわたるようです。

まずはあなたの頭痛がどちらになるのか?
一度専門医の診断を受けて見きわめておくと安心です。

中でも特に「今まで経験したことのないような強い痛み」の場合には、
「くも膜下出血」の可能性が高いので、
すぐに救急車を呼ぶか病院へ行ってください。

1次性頭痛の原因は様々なストレス


出典:30代、40代の女性に特に多い「片頭痛」
~ 「緊張型頭痛」との違いを理解して早めの治療を ~

(1次性頭痛の中には、片頭痛と緊張性頭痛が多いことは前述しました。
両者は全く同じではないのですが片頭痛で病院を受診される方の方が多いので、
そちらよりに書いていきます。)

二次性頭痛の場合は、専門医の治療が必要ですが、
一次性頭痛の場合は自分で気を付けることである程度対処できます。

一時性頭痛が発症した際に「頭痛薬で痛みを抑える」という人も多いですよね。

痛みが発症してしまった際には無理に我慢しているより、
一時しのぎであっても薬で押さえた方が良いと思います。

ただ、なるべくなら薬に頼らない方が身体の負担も軽くなりますし、
そもそも薬を飲まないといけないくらいの強い症状は軽減したいので、
しっかり原因から改善していきましょう。

さて、上図のように原因として「ストレス」がダントツに多いわけですが、
実は陽気の変化や首猫背のようなものも「ストレス」に含まれます。

私たちが一般にいう「ストレス」は、仕事や家庭の人間関係が主な「精神的ストレス」だと思いますが、
陽気の変化は「気温・湿度のストレス」、首猫背は「(身体の)構造的ストレス」と言えるわけです。

よって、片頭痛の症状を改善するためには、
そもそもの原因である「ストレス」の解消・軽減も必要になってきます。

各種のストレスを解消する方法

精神的ストレスの解消方法


いやな人間関係はスパッと縁を切れたらよいのですが、
現実にはなかなかそうはいきませんよね・・・・。

そこで、対人関係でストレスの原因となるような人とはできるだけ距離をおいたり、
それができない相手の場合には、趣味や遊びで気持ちを切り替えることをおススメします。

例えば、軽い運動やストレッチで身体を動かす、
気の合う友人との食事やカラオケ、
一人で読書や映画鑑賞など、
ストレスを感じるような環境とは全く別の環境に身を置くことで、
思考や気分をガラッと切り替えるわけです。

気温・湿度のストレスの解消方法


大自然が相手なので、対人関係以上に無縁でいることは難しいです。

ですが、毎日の天気予報をマメにチェックしておくことで、
急な冷え込みなどに対してあらかじめ早めに就寝して体調を整えたり、
衣類を調整して備えることはできます。

以前、「腰痛手帳」というのをテレビの健康番組で見た記憶があるのですが、
これは、自分の腰痛が強くなった日付を手帳にメモっておいて、
そのころ何か変わったことがなかったかも一緒にメモしておくそうです。

2,3か月経ってから手帳を見直すと、腰痛が強くなったころに、
「睡眠不足」「生理」「仕事の繁忙期」などと重なることがわかり、
以後は事前に腰痛悪化を予想して、予防できるようになったといいます。

片頭痛の場合にも、同じようにして悪化を予防していこうというやり方ができそうです。

構造的ストレス(首猫背)の解消方法


顔が前に出て首も前傾した首猫背がメインですが、
無意識に奥歯を噛みしめたりすることなども関係します。

私たちの身体は、基本的に背骨(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨)が緩やかなS字を描いて、
頭の重さや身体の各部の重さを支えるようにできています。

ですが、首(に限らず)の前傾が強まると、頸椎ではなく、
首の筋肉や靭帯のような軟部組織で頭の重さを支えなければなりません。

常にまっすぐな良い姿勢の状態よりも過度の負担がかかり続けるわけです。
その結果、当然その部分の筋肉や軟部組織は疲労が蓄積し、
ガチガチにかたくなってきます。

筋肉が固くなるとその隙間を通る血管も広がることができず、
首を通って脳に酸素や栄養を送る血流も低下します。

また、首猫背になると後頭部とうなじの間もつまってくるので、
後頭部(間脳)にある自律神経の中枢も影響を受けて働きが乱れます。

自律神経は、全身の血流やホルモンバランスもコントロールしているので、
そこの働きが乱れると血流やホルモンバランスも乱れ、
さらに脳が酸欠・栄養不足になって頭痛が悪化します。

よって、普段から首の姿勢を良くしておかなければ頭痛は改善されないわけですが、
ガチガチにこり固まった首の筋肉はすぐにはもとには戻りにくくなっています。

一度、ストレッチで硬くなった筋肉を戻し、
良い姿勢を身体で記憶して、よい姿勢へとリセットしてあげる必要があります。

首猫背を解消するストレッチ

うなじを伸ばすストレッチ


1、首・肩の力を抜いて座ります
2、息をゆっくり吐きながら顎を引いて下を向いてください
3、後頭部とうなじの間が伸びて気持ちが良いと感じる所で10秒キープ
4、10秒経ったら、うなじを伸ばした感覚のままゆっくり顔を起こします

頭の位置を改善するストレッチ


1、先ほどのストレッチの続きから行います
2、一度顔を大きく前に出します
3、そこからゆっくり顔を後ろに引いて下さい
4、一番後ろに頭をひいて、うなじを伸ばしたところで10秒キープ
5、10秒経ったら力を抜いて、その姿勢を身体で記憶するようにします

ストレッチは、時々やるだけではあまり効果がありません。
また、顔の正しい位置の記憶も普段からマメにやっていないと
なかなか改善されてきません。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、
毎日続けて習慣化されてくると逆にやらないのは気持ち悪くなってくるので、
頑張ってみてください!

ちなみに片頭痛でお悩みの人の中には、
マッサージを受けに行く人もいますよね。

確かに、ほぐした直後は楽になるようですが、
また再発を繰り返すことも多いと聞きます。

それは、首猫背のような各種ストレスがそのままだからなので、
やはり、根本原因からの対処が必要だと思います。

まとめ

片頭痛で悩む中高年女性は多いですが、
なるべく薬に頼らずに改善したいものです。

そのために、原因となるストレスから解消していきましょう。

ストレス解消の方法はいくつかありますが、
自分ですぐにできる方法としては、
ストレッチで首猫背を改善することです。

もしも、自分一人ではうまくできない、という場合や
どこがまっすぐな姿勢かわからない、という場合には、
お近くの姿勢専門の治療院にご相談ください。

ちなみに、ご相談の結果、首猫背の原因が、
身体の中心である骨盤のゆがみにあることが
わかることもあります。

今はホームページから「無料相談」に応じている治療院も多いです。
片頭痛に限らず、自分一人ではなかなか改善されない症状は
専門家にお気軽にご相談ください。

参考:30代、40代の女性に特に多い「片頭痛」 ~ 「緊張型頭痛」との違いを理解して早めの治療を ~

参考:女性に多い片頭痛 半数は月経が引き金に

この記事を書いたライター


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