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ゆがみ・ねじれ

膝が痛い方は、靴の減り方をチェック。外側が減っている方は要注意

誰でも年をとると身体の節々に痛みを感じやすくなります。

腰痛を感じるのは男女共通かもしれませんが、
膝の痛みは男性より女性の方が多いようですね。

それは加齢により、骨や軟骨が変形したり
筋力が低下したりする生理的な変化が原因なのですが、
中には歩き方や姿勢がよくないことによることもあります。

それを見きわめるためのチェック方法の一つが靴底の減り方です。

一般的に靴底の外側がすり減っているようだと要注意といえます。

以下で詳しく書きます。

靴底の減り方は嘘をつかない


靴底は歩いているうちに毎日すり減っていきます。

足裏に均等に体重がかかっていれば全体的に均等にすり減るものですが、
一部ばかりがすり減る場合はその部分が特に負担がかかっている証拠です。

どちらかといえば靴底の内側よりも外側がすり減る人の方が多く、
それは歩いている時に足の外側に体重がかかっていることを意味します。

足の外側に体重がかかっているということはO脚やガニ股で歩いているためで、
人は加齢とともに自然と脚が開いていくこととも関係しています。

自分では気が付かない、もしくは気が付いていても
さほど重要なトラブルに思わないような脚の形が
やがては膝や腰の痛みの原因となっていくので
できるだけ早めに改善した方がよいでしょう。

靴の外側ばかりがすり減るということは、
例えば、膝ならば常に膝の外側ばかりに負担がかかり続け、
膝の靭帯や軟骨(半月板)を傷めることになり、
後述の骨盤のゆがみが腰痛の原因となるわけです。

それらの姿勢・脚の形を改善したら、
歩き方も偏りがないように見直していきましょう。

O脚やがに股は骨盤のゆがみと関係している


O脚とガニ股は一見よく似ていますが、
その違いは膝のお皿の向きで区別できます。

両足の踵をくっつけて立った時、
両膝の間に隙間があるのは一緒かもしれませんが、
膝のお皿が正面を向いているのがO脚、
外を向くのがガニ股です。

もっと詳しくいうと骨盤のゆがみも正反対のことが多いです。

O脚では骨盤が過剰に前傾した反り腰のことがあり、
ガニ股は逆に骨盤が後傾してお尻が前に滑っているような姿勢になりがちです。

よって、よくO脚の改善方法として内ももの内転筋を鍛えるエクササイズがありますが、
単に筋トレだけしても骨盤のゆがみが改善されてなければ、いくらやっても効果が出てきません。

また、常に片方の足ばかり組むような座り方も
骨盤回りの筋バランスがくずれるのでよくありません。

骨盤のゆがみはストレッチで改善する

骨盤の前傾は太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋や腸腰筋)、
後傾は太ももの後ろ側の筋肉(ハムストリングス)が主に関係しています。

普段からそれらの筋肉が短縮するような姿勢、
(例えばデスクワークで長時間座りっぱなしでいるなど)
で長年いるためにその状態で身体がガチガチに固まってしまってることが多く、
骨盤のゆがみから背中が丸くなるような猫背にもなりやすいです。

身体が”ガチガチに固まっている”わけですから、本来の姿勢に戻すためには、
ストレッチでゆっくり伸ばす方法がおススメです。

また、O脚では太ももが内旋していることが多く、ガニ股では逆に外旋しています。
よって、太ももの前後の筋肉だけでなく、内旋筋・外旋筋といった
お尻(骨盤)周りの筋肉もストレッチする必要があります。

O脚とガニ股を改善する4つのストレッチ

まずは骨盤の前後についている太もものストレッチからやってみましょう。

ストレッチをやる時は、決して無理に力を入れず、
必ず深呼吸で息を吐きながら筋肉を伸ばすようにして行ってください。

太ももの前(大腿四頭筋)のストレッチ


1、ふらつかないように壁などに手をついて右ひざを曲げます
2、右足の甲を右手でつかんで、太ももの前が伸びて気持ちが良いところまで伸ばします
3、そのまま10秒キープし、10秒経ったら左足も同様に行います。

ちなみに腸腰筋も伸ばす場合は、写真のように脚を前後に開いて大きく股関節の前側を10秒伸ばしてください。

太ももの後ろ側(ハムストリングス)のストレッチ


1、椅子に浅く腰かけ、右足を前にだしてかかとをつきます
2、右ひざの上に手を置いて膝を伸ばし、股関節から身体を前傾させます
3、右足のつま先も反らし、太ももの裏側が伸びて気持ちが良いところで10秒キープ
4、10秒経ったら、左足も同様に行ってください

外旋筋のストレッチのやり方


1、床に座って両足を前に伸ばした長座になります
2、そこから右ひざを外側に曲げていきます
3、ふとももが内旋した状態で10秒キープ
4、10秒経ったら左脚も同様に行ってください。

ただし、身体の固い人や膝の痛みがある人は、
以下のように俯せで行うやり方の方で行ってください。

1、うつ伏せに寝て膝を曲げてください
2、そのまま膝から下を外側へゆっくり倒します(内旋させる)
3、無理に力を入れず、自然に倒れた所で10秒キープ
4、初めは片足ずつ、慣れてきたら両足同時にやってみてください

内旋筋のストレッチのやり方

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(外旋筋のストレッチと捻る方向が逆になります)
1、うつ伏せに寝て膝を曲げてください
2、そのまま膝から下を内側へゆっくり倒します(外旋させる)
3、無理に力を入れず、自然に倒れた所で10秒キープ
4、10秒経ったら反対側も同様に行ってください。

鏡で立った時の姿勢をチェックする


ストレッチで骨盤周りから脚の筋肉を伸ばしたら、鏡で姿勢をチェックしてください。

骨盤や脚がまっすぐ立っていることを確認したら、その姿勢を身体で記憶するようにします。

身体で記憶したら歩くときもその姿勢を維持して、
足の外側に負担がかからないよう、
足の真ん中に重心がのるように意識してみてください。

くれぐれもストレッチをやる時は無理に伸ばそうとせず
呼吸に合わせて気持ちよく行ってください。

また、1週間に1度1時間やるよりも毎日10秒ずつやる方が効果的です。

まとめ

私たちはふだん何気なく歩いていますが、実は靴底をみると歩き方のバランスが悪いことが一発でわかってしまいます。

もしも膝や腰の痛みがあって、靴底の外側ばかりがすり減っているようなら、
骨盤のゆがみや脚の変形が関係している可能性が高いです。

早めにストレッチでゆがみを整え、歩き方も改善してみてください。

また、自分一人ではよくわからない、できないという場合には、
お近くの姿勢専門の治療院にご相談されるようオススメいたします。

この記事を書いたライター


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