最近は子どもの猫背も増えていて、
整体院や整骨院にご相談されるお母さん達も多いようです。
初めは猫背で見た目が悪いのを気にされてのことですが、
大人と同じように子供も猫背からくる腰痛や
肩こりを起こしていることがあります。
しかも、実は学校の成績が良くない場合の原因が「猫背による集中力の低下」ということもあるのです。
加えて成長期でこれから身長が伸びる時期に猫背が体に良くないことも
なんとなくイメージできるのではないでしょうか。
以下で、猫背になる原因と対策を書きます。
子どもが猫背になる4つの原因
1、学校での姿勢
子どもの猫背と一口にいっても、
立っている時はそれほど猫背でもないのに
座っている時に背中がグニャッと丸くなる子どもも多いです。
まず、これは勉強などで机に向かっている時に、
自然と体が前傾した猫背になっていることが原因です。
その一方、学校の椅子にも猫背になる原因があります。
学校の椅子は、座面が固くてツルツルなためにお尻が滑って骨盤が傾き、
背もたれにもたれるように背中を丸くする姿勢をとります。
1時間近い授業中ずっとすわっている子どもは、
何かを書いている時は前傾、それ以外は背もたれにもたれているので、
悪い姿勢のクセがだんだんとついていってしまうわけなのです。
2、食事の時の姿勢
また、食事で座っている時も自然と前傾姿勢になりますよね。
食事の時は理性よりも野生(本能)優先となるために自然と猫背になりやすいのです。
3、視力の低下
目が悪いと、よく見ようとして自然と顔が前に出て猫背になります。
今はゲーム機やスマホの影響で子供の内から目が悪い子も多いために猫背になりやすいです。
4、筋力の未発達(運動不足)
前記の目の悪さとも関係するのですが、昔に比べて外で遊ぶ場所もなく、
ゲームで遊ぶ時間が増えた子供は、姿勢を支える背筋や腹筋が未発達で
長時間良い姿勢を保つ筋力がないのも猫背がクセになる理由です。
猫背の子どもへの3つの悪影響
1、集中力の低下
猫背だと胸がつぶれて肺が大きく広がることができません。
そうすると深い呼吸ができないために新鮮な酸素をあまり取り込めず、
脳が酸欠気味になって集中力が低下してきます。
その結果、勉強やテストに長時間集中することができないために
学校の成績もなかなかあがりにくくなります。
2、体の健全な成長に悪影響
成長期には身長も体重も日々変化していきます。
猫背の人は骨格とその周りの筋肉に過度の負担がかかったまま
成長していくことになります。
その結果、丸くなった背骨は本来伸びるところまで伸びず、背が低かったり、
負担でガチガチに硬くなった筋力や使われずに未発達の筋肉とのアンバランスで
肩こりや腰痛に悩まされたり、体形も少し崩れる可能性があります。
また、背中が丸いと胸やお腹が圧迫されるので
内臓の働きも悪くなってきます。
内臓は食べた物を消化吸収して身体を作る働きもあるので、
そういう面からも健全な成長に悪影響が出るのです。
3、見た目がだらしない
お母さん方にしてみれば、おそらくこれが一番気になると思います。
姿勢が悪いと「やる気がない」「態度が悪い」「だらしがない」
といった風なネガティブな印象を見ている人に与えるので、本人にもマイナスです。
子供が猫背のまま成長し続けると、体に猫背のクセがしみついてしまうため、
将来大人になってから姿勢を良くすることが大変になってしまいます。
ですが、子どものうちは骨格や筋肉の柔軟性や回復力が高いので、
大人になる前に早めに姿勢を良くしていきましょう!!
子どもの猫背を改善する2つの方法
1、座っている時の姿勢を良くする
先ほども書きましたように子供は立っている時よりも
座っている時の方が猫背になっています。
そのため座っている時の姿勢をよくしていきましょう。
その際に「姿勢を良くしなさい」とただ言っているだけでは子供には不十分です。
子供には具体的にいってあげましょう。
例えばこんな感じです。
「椅子には浅く腰かけて背もたれにもたれないようにします。
おしりの穴を真下に向けるようにして、腰を立てましょう。
頭のてっぺんを上からロープで吊られているイメージで背筋をのばしてください。」
または、最近通販サイトなどである、
「座っただけで姿勢がよくなる」という、
【骨盤座椅子】を使うのも一つの方法かもしれませんね。
出典:「骨盤美姿勢 凛座」
座っている時も立っている時も姿勢の土台は骨盤です。
そのためまず座った状態で骨盤を立てた良い姿勢を身体で記憶し、
次に、立ったり歩いたりしているときも
よい姿勢を維持できるようにしていくと良いと思います。
まとめ
最近増えている子供の猫背。
猫背は見た目が悪いだけでなく、
成績の低下や身体の成長にも影響を与えます。
大人になってからの猫背は子供の猫背をなおすよりも大変です。
ぜひ小さいうちにお父さん、お母さんが一緒にみてなおしてあげてください。
気になる場合は、