
腰痛といえば、「ヘルニア」
特に原因に心当たりがないのに腰痛がなかなか直らない場合、
病院で「ヘルニア」という病名を言われることがあると思います。
このヘルニアについて、名前は聞いたことはあっても、
その原因についてはどのくらいご存知でしょうか?
たとえば、猫背でヘルニアになる可能性があるとか・・・
というのも、猫背で背骨のカーブが普通より強くなることで、
外からは見えない体の中では、さまざまな変化が起きてくることもあるのです。
以下で猫背とヘルニアについて書きます。
猫背でヘルニアになる原因は椎間板への圧迫!
ヘルニアとは体の一部が「脱出」すること
ここまでただ「ヘルニア」といってきましたが、
腰痛などの原因になるヘルニアは正式には「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。
ちなみに、「ヘルニア」の語源は、ラテン語で「脱出」を意味するので、
医学的には、「体内のあるものがそこから飛び出したもの」すべて「ヘルニア」なのです。
なので、「腰痛の原因は椎間板ヘルニア」というわけで、
「腰痛の原因は、椎間板が本来のエリアから飛び出した状態」と言うことなのです。
ちなみに、椎間板は背中の骨すべての間にあるので、
腰の部分でヘルニアが起きれば(腰椎・ヘルニア)腰痛や足のシビレ
首の部分で起きれば首や肩の痛み・手のしびれ(頸椎・ヘルニア)などが起きます。
猫背で椎間板ヘルニアが起こるメカニズム
椎間板ですが、通常は背骨の間でクッションの役目をしていて、
これがあるために背中をねじったり前・後屈という動きができるのです。
通常の動きの範囲であれば椎間板が脱出(ヘルニア)することはありません。
ですが、猫背で背骨のカーブが強くなると
椎間板の一部が常に圧迫され続けることになります。
猫背のままで前にかがむような姿勢や体をねじる動きをするとさらに圧迫が強まり、
椎間板の一部が耐えられる限界をこえると飛び出してしまいます。
そうして飛び出した椎間板が背骨の後ろを走っている神経を圧迫して
その神経の支配部位に痛みやしびれが起きます。
(腰部ヘルニアでは、坐骨神経痛が起こることがよくあります)
年齢とともに椎間板は変化する
椎間板とは軟骨なんですが、細かく見ると髄核とよばれる中央の部分と、
その外側の線維輪と呼ばれる部分で構成されています。
髄核は水分を多く含むゲル状の物質でできており、線維輪はコラーゲンからできています。
若い頃は水分も多くて柔軟性が高いのですが、それだけヘルニアにもなりやすいわけです。
ですが、年齢とともに水分が減って椎間板も少しずつ小さくなっていき、高齢になると自然とヘルニアは治ってしまいます。
ヘルニアの治療方法は昔は手術、今はストレッチ
聞くところによると、昔はヘルニアといえば手術が一般的だったようです。
ですが、現在は保存療法を行い、ストレッチによるセルフケアも見られるようになりました。
それぞれがおススメになるケースについては以下のようになります。
手術療法がおススメの場合
以下のような、日常生活に支障が出るほどの
危険な場合には手術がおススメです。
- 保存療法で痛みが取れない
- 脚に麻痺がある
- 日常生活に支障があって本人が希望
(排尿・排便障害がある場合には、48時間以内に緊急手術)
ただし、背骨の切開や麻酔など体への負担が大きいので、
患者の年齢・体力に応じて主治医との先生とよくご相談ください。
保存療法がおススメの場合
手術の場合と違って日常生活に大きな支障がない時は、
こちらがおススメになります。
内容は、神経ブロックや薬物による薬による痛み止めや、
理学療法と言って、筋肉を強化するための体操やストレッチ、
専用の器具で身体を「牽引」することなどが行われます。
ただ、手術と違って体への負担が少ない代わりに、
治療期間が長期になることが珍しくないようです。
最近、手術療法より保存療法が増えたのは、
ヘルニアが時間が経つことで自然消滅(マクロファージの働きによる)するという
説が整形外科のドクターの間でも出てきた事も一因と思われます。
3つのストレッチで猫背を矯正してヘルニア再発予防!
先ほども書きましたが、ヘルニアの原因は猫背です。
猫背を矯正するためにストレッチで背骨をまっすぐにして、
常に良い姿勢でいるクセを付けていきましょう!
猫背を矯正する3つのストレッチ
1、立ったままで簡単ストレッチ!
1、足を肩幅に開いて立ちます
2、両手をバンザイするように頭の上にあげていきます
3、腕の動きに合わせて胸も斜め上につきあげるようにします
4、いっぱいまで腕をあげたら顔も斜め上45度くらいを見て、10秒キープ
5、10秒たったら、脱力して「ストン」と両手をおろしてください
2、寝たまま簡単ストレッチ!
1、床などある程度の硬さがあるところに仰向けにねてください
2、両手をバンザイするように頭の方にあげてください
3、その際、無理に腕を床につけようとせず上がるところまででキープ
4、後頭部が床についた状態で、もし顎があがっている人は顎を引いてください
5、その状態で10秒キープし、10秒経ったら腕をおろして終了です。
猫背で顔が前にでていたり、肩が前に巻き込んでいる人は、
顎が上がったり、腕が床につかない可能性が高いです。
ですが、無理に床につけようとせず、
寝る前などに毎日続けているとだんだん体が伸びてきます。
無理に力を入れず、自分の腕の重さで肩が広がるようにするので、
肩関節を傷めるリスクなく姿勢の改善が期待できます。
まとめ
ヘルニアが腰痛の原因になることがありますが、そのヘルニアの原因は猫背のことが多いです。
猫背で背骨のカーブが普通よりも強くなると、
背骨一つ一つの間にある椎間板という軟骨に圧が強くかかります。
その状態で体をひねったりした際に、
かかっていた圧力で椎間板が飛び出し、
背骨のすぐわきを通る神経にふれて
痛みやしびれがでてしまうのです。
ヘルニアで出た痛みやしびれの治療には、
手術療法と保存療法がありますが、
日常生活に大きな支障がなければ保存療法がおススメと思われます。
そうして、治療によりヘルニアの症状がおさまってきたなら
再発防止のために毎日のストレッチで猫背を改善してくださいね!