
先日あるインターネットサイトで
「日本人の約7割が猫背」と書かれているのを見ました。
そこで「実際のところ日本人の姿勢はどんな状態なのか?」と
現在の最新データをネットで確認しようとしたところ、
残念ながら見つかりませんでした。
比較的新しいものでも2010年の調査で、
そこでは「9割(90%)」となっています。
猫背になってしまうと、見た目が老けて見えたり、
自信がなさそうに見えてよくありませんよね?
その上、「猫背は肩こり・腰痛の原因にもなる」というのが
一般の人達にも広く知れ渡ってきて、
猫背を矯正する方法や姿勢に関する本の出版数も増えました。
(軽くamazonで「猫背」と検索しても10種類以上表示されます。)
それだけたくさんあると、猫背の人が
「自分の猫背を矯正したい」と思った時に、
どのやり方・どの本が良いのか?迷ってしまうと思います。
以下で、おススメの本の選び方と注意点について書きます。
「猫背を矯正する本」を選ぶ時の3つのポイント
読みやすくおススメの本を選ぶときのポイントは以下の3つだそうです。
- 正確に速く読めること
- 内容を理解しやすいこと
- 疲労を感じないこと
参考:読みやすさを考える
これを「猫背を矯正する本」に当てはめると、
具体的には以下のようなイメージになるでしょうか。
- 文字が大きくイラストや写真が分かりやすいこと
- ページ数が多すぎないこと・持った時に重くないこと
- 情報量が多すぎないこと・内容が正確でシンプルであること
- 読者が共感できるような事例があること
こういう本を読む場合は、たいてい
「自分の猫背を早く簡単に矯正したい」と
思っている人が多いはずです。
なので、自分と同じようなタイプの人の成功事例とか、
矯正方法の根拠=正確さとかがあると共感しやすいですし、
本を開いた時の紙面が読みやすく、
矯正方法がシンプルなほど継続しやすいですよね。
書店でもインターネットでも、紹介されている本は、
どれも作者の方が猫背に悩む方の為に研究された成果であり、
研究の集大成ですから内容は素晴らしいと思います。
その中から、読者=自分にとっての読みやすい本を
レビューで紹介されている内容・見出しや目次から選んでいきましょう。
実はこの選び方は、猫背の矯正だけでなく、
ダイエットや健康作りの体操、
スポーツの入門書などなどすべてに共通しています。
猫背を矯正する方法は正確さが問題
さて、そうやって「猫背を矯正する本」を選んだとしましょう。
選んだ本を読んだとしても中に書かれている矯正方法を
実際にやっていかなければ効果はありませんよね。
その時問題となるのは、内容の正確さです。
この場合も気を付けるポイントは以下の2つです。
- 紹介されているやり方・考え方は正しいか?
- 自分がやっている矯正方法は正しくできているか?
先に2番目についてふれますと、
これは残念ながら専門家に見ていただかないとわかりません。
ここでいう専門家とは、その本の作者、
姿勢の専門家である整体師や治療院の先生、
スポーツジムのトレーナーなどです。
毎日継続しているのに、
猫背の矯正効果で姿勢が良くなってる実感がない場合は、
上記のいずれかの方にご相談ください。
以下で1番目の「紹介されているやり方が正しいかどうか?」
について、実例をあげて説明していきます。
間違った猫背の矯正方法とは?
イメージ先行の猫背の矯正方法は間違いやすい
「猫背なんだから背筋を伸ばせばいい」
「巻き肩なんだから肩甲骨を寄せればいい」
みたいな感じで、猫背に対する漠然としたイメージによる
矯正方法は間違ってしまいやすいです。
また、姿勢矯正ベルトによる無理やりな背筋の矯正もあまり効果がありません。
というのも、猫背になると体の中にある、
骨格や筋肉・筋膜に変化が起きているからです。
(さらにいうと運動感覚や位置覚もです。)
それらを無視して、まるで人形の姿勢を変えるように
生きた人の体を矯正しようとしても無理があります。
猫背の人の背中(背骨)ではローカル筋がガチガチに固まっている
人は猫背の状態が長期間続いていると、
体がその形=猫背で固まってきます。
背骨には、すぐわきにローカル筋(多裂筋・回旋筋)という小さい筋肉があって、
それが背骨の一つ一つを支えているのですが、
猫背でローカル筋がガチガチに固まってしまうと、
背骨を猫背の形にロックしてしまうのです。
なので、猫背を矯正するためには、
まずはそのロックされた状態の改善から始めなければいけない訳です。
固まった筋肉のロックを外すためには、
ストレッチや整体などが効果的なのですが、
今回は本を読んで行うのでストレッチの方法でご説明します。
背骨を伸ばすためのストレッチの正しい方法
1、まず、息を吐きながら体を前傾させて、”わざと背中を丸く”します。
2、その後は、息を吐きながら背中を後ろに反らせます。
(骨盤はまっすぐ立ったままです)
ポイントは、背骨の一つ一つに動きを出して、
ガチガチに固まったローカル筋にストレッチをかけることで
自然と背筋を伸ばしやすいようにしていくわけです。
また、呼吸と動作を合わせるとストレッチはより効果が出ます。
固まった背骨に動きを持たせるのが目的なので、
下半身はそのまま動かさないようにしてください。
前に10秒、後ろに10秒、ゆっくりと行い、
毎日継続していると背骨の動きが良くなってきます。
また、背骨に動きを取り戻すとき、グッズを使うのも効果的です。例えば、「背すじのびのび枕」は、仰向けになって腰に挟むことで背骨の柔軟性を取り戻すのを手伝ってくれます。
背骨を伸ばすストレッチの間違った方法
1、間違ったやり方では、まっすぐ立った姿勢から・・・
2、いきなり体を反らせてます。
このやり方の間違っている点は、2つあります。
1、背筋(背骨)をいきなり後ろに反らす
ローカル筋が固いままなので、矯正効果は期待できません。
先ほどの姿勢矯正ベルトが効果がないというのも同様の理由です。
2、無理に背中を反らそうとして、骨盤が後傾している
良い姿勢は骨盤がまっすぐ立っていないと自然にできません。
結局、背中が反らない分を骨盤の動きで補って、
できたつもりになっているだけです。
根本的な原因である背骨の固さがそのままなので、
背筋を伸ばす効果はありません。
つまり、せっかく真面目にがんばって継続しても矯正効果がないのです。
人の体は機械や人形ではありません。
キチンと仕組みを理解した上で、
正しい方法をやれば正しい結果がでますし、
間違ったやり方をすれば結果が出ないか、
下手をすると悪化してしまいます。
悪化するということは、健康でなくなるという事です。
実は猫背は肩こりや腰痛だけでなく、
胃腸などの内臓の働きの低下、足のむくみや肥満、
頭痛、不眠やうつといった様々な症状の原因にもなるのです。
猫背を矯正する本おすすめ
『一生曲がらない背骨をつくる 姿勢の教科書』(マキノ出版)は、猫背を矯正する本としておすすめです。
著者の小林篤史は整体の先生で、2万人のねこ背を治した姿勢の専門家です。イラスト付きで分かりやすく猫背矯正の方法を解説しています。掲載されているストレッチやエクササイズは、高齢者でもできるほど簡単なものが多いのが特徴です。10秒から、せいぜい1分程度の者が多いので、初心者でも気軽に試せるものが多いのも嬉しい点です。
小林篤史の著書には他に、
『ねこ背が治る!寝たまま「耳ピタ」ポーズ』(KADOKAWA)
などがあります。
まとめ
猫背の人はまだまだ多く、矯正方法も多く紹介されています。
その中には正しいものもありますし、
間違ったものもあります。
どうせやるのなら、誰でも正しいものが良いですよね?
今回ご紹介した内容は正しい方法を見つけるためにおススメです。
ぜひ自分にとって正しい本を見つけて、
背筋を伸ばした良い姿勢になって
自然と健康になってください!!
猫背を治すと内臓や筋肉の状態がよくなるので、
自然とダイエット効果があったり、
バストアップでブラのサイズがアップした、
という声もききます。
良かったらこちらの記事もお読みください。
巻き肩の猫背は正しいストレッチで矯正を!!